【楽天】辰己涼介V打、母校の社高が甲子園初出場「感動した。何でもしてあげたい」

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2022.8.1(月) 11:31

7回2死一、三塁、勝ち越しの中前適時打を放つ楽天・辰己

◆パ・リーグ 楽天10―2日本ハム(31日・楽天生命パーク)

 楽天は、最大4点差を終盤にひっくり返す大逆転で2連勝を飾った。7回に辰己涼介外野手(25)が決勝打を放つなど打者一巡の猛攻で一挙6点を奪った。チームは4位のままだが、首位とは1・5差。反撃態勢が整ってきた。

 ナインの思いを乗せた辰己の打球は投前で高く弾んで中前へと抜けていった。「何とかチームで振り出しに戻したので、一気にいきたいと思ってました。とにかく前に飛ばせば何とかなるかなと」。2―5の7回。岡島の1号ソロと島内の2点三塁打で同点とし、なおも2死一、三塁の好機で北浦の148キロの直球をはじき返した。ベンチのボルテージは最高潮。辰己もガッツポーズで応えた。

 真喜志監督代行は「あそこで同点のままじゃなくてね、勝ち越したというのがやっぱ今後につながるでしょうし、いい攻撃だったのかなと思います」と称賛。辰己自身も「1年目からよく怒られたり、やる気のないプレーに対してはご指摘いただいた。いつも厳しい言葉をかけてくれたり、良かったら良かったで常に気にしてくれる(存在)」と、ルーキーイヤーから叱咤(しった)激励し続けてくれるコーチに白星を贈ることができた喜びをかみ締めた。

 後輩たちの奮闘に力をもらった。28日に母校の社が兵庫大会を制し、夏の甲子園初出場を決めた。決勝戦をテレビで観戦し「感動しました。何でもしてあげたい」。祝福のV打で上がったお立ち台では「私事ではないのですが、母校の社高校が夏の甲子園に初出場します。応援してあげてください」とPRにも余念がなかった。

 これで首位・西武に1・5差と詰め寄った。「日に日に熱い戦いになってくると思う。チーム全体が同じベクトルを向いて、最後まで諦めずにやれば3位までには入れるかな。優勝目指した上でですけど」と“辰己節”で反撃を誓った。(長井 毅)

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