【西武】与座海人プロ初完投、初完封で2位ソフトバンクに連勝1・5差 混パ一歩リード

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2022.7.31(日) 06:15

プロ初完封勝利を挙げた与座

◆パ・リーグ ソフトバンク0―6西武(30日・PayPayドーム)

 西武・与座海人投手(26)が30日のソフトバンク戦(ペイペイD)でプロ初完投、初完封を達成して8勝目を挙げた。右下手からの緩急をつけた投球で相手打線を7安打、無四球に抑えた。チームとしても今季初の完投で2位ソフトバンクとのゲーム差を1・5に広げた。

 最初から最後までマウンドに立てることを意気に感じていた。9回。辻監督に「絶対に代えない。疲れていないよな?」と問われた与座は、「行きます!」と力強く答えた。先頭の柳田を空振りの三振に仕留めると、デスパイネ、黒瀬も打ち取って112球で完封を達成。8勝目に「1試合を一人で投げきるのは目標だったので、非常にうれしいです」と顔をほころばせた。

 今や希少な存在ともいえる下手投げ。そのルーツは小学校時代にある。テニスのインストラクターをしている父・貞央さんの手ほどきでラケットを握った。「小さい時のテニスの動きが体に染みついているのかなと」。高校で横手投げになり、大学ではさらに腕が下がった。「浮き上がる軌道は他の投手では出せないと思います」。直球の球速は130キロほどながら高低を投げ分け、変化球で緩急をつけて打者の目を惑わせる。初回1死一、三塁ではデスパイネを外角高めへの直球で二ゴロ併殺打に打ち取り、9回に柳田と対した時も外角高めへのつり球で空振り三振。柳田はバットを叩きつけて悔しがった。「要所要所で高めを入れて的を絞らせないようにしています」。下手投げの長所を生かして、チーム打率リーグ1位の打線を封じた。

 チーム防御率がリーグトップの投手陣ではあるが、完投はこの日の与座が初めて。「毎試合一人で投げて(救援陣を)休ませたい、ベンチを助けたいという気持ちで投げているので、誰も(肩を)作ってなかったと言ってくれたので、そこが一番うれしいですね」と笑みを浮かべれば、辻監督も「本当に大助かり」と声を大きくした。記念のウィニングボールは今年1月に結婚した夫人に贈る。「何があっても応援してくれて支えてもらっています」。愛する家族、そしてチームのために快投を続けていく。(秋本 正己)

 ◆与座 海人(よざ・かいと)1995年9月15日、沖縄県生まれ。26歳。沖縄尚学高から岐阜経大(現岐阜協立大)に進み、2017年ドラフト5位で西武入り。173センチ、78キロ。右投右打。背番号44。年俸1100万円(推定)。

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