【西武】山川穂高、パ最速30号で再奪首 「マジか…」千賀もうめいた137メートル3ラン

スポーツ報知

  • ニュース

2022.7.30(土) 06:35

試合前に会話を交わすソフトバンク・王貞治球団会長(右)と西武・山川穂高

◆パ・リーグ ソフトバンク2―5西武(29日・PayPayドーム)

 プロ野球は29日、後半戦がスタートした。パ・リーグは西武がソフトバンクと首位攻防戦に臨み、山川穂高内野手(30)が4回、リーグ一番乗りとなる30号3ランを放ち、再奪首に貢献した。

 敵のエースを打ち砕くのが4番の仕事だ。西武・山川が真価を見せつけた。オグレディの右越え13号ソロで追いついた直後の4回2死一、二塁。千賀が投じた148キロのカットボールが真ん中高めに入ってきた。フルスイングから放たれた放物線は左中間席へ届いた。マウンド上で千賀が「マジか…」とうめいた豪快な一発。リーグ一番乗りの30号となる勝ち越し3ランを「首位攻防戦でかなり気持ちは入っていたので、自信にはなります。千賀投手は(リーグの)トップ3に入ると思うので」と満足げに振り返った。

 球宴での一発を再現したかのような当たりだった。26日に同じペイペイDで行われた球宴第1戦の第1打席。阪神・青柳から左中間へ飛距離137メートルの特大アーチをかけた。「球宴の1打席目からかなり感じはよかった」。前半戦最後の9連戦は2本塁打を放つも決して本調子ではなかったが、きっかけをつかんだという。内容は「秘密です」とかわしたが、第1打席の中前適時打、第2打席の左前打と千賀の速球、カットボールに差し込まれることなくタイミングが合っていた。

 「技術的な修正がとりあえずうまくいった。結果が出たからどうではなく、ボールの見え方などが本当によかったので。それが一番ですね」。今季5度目の猛打賞で4打点。楽天・浅村を抜いて打点王争いでも再びトップに立った。

 0・5差の2位で福岡に乗り込んでの首位攻防初戦に逆転勝ちし、7月18日以来の首位に立った。しかも千賀を攻略しての勝利に辻監督は「非常に大きな1勝」と声を大きくした。球宴ではフリップ芸などでファンを喜ばせたが、お祭りの時間はもう終わり。「打席の時は自分の時間なので集中して真剣勝負を楽しむと。いい感覚。いい雰囲気でした」。完全復調した山川が混パの主役になる。(秋本 正己)

関連ニュース

【西武】山川穂高が勝ち越しの30号3ラン
【西武】山川穂高が先制の中前適時打
【西武】山川穂高3冠王!…担当記者「夢の1面」予想 後半戦スタート
【西武】今井達也投手が29日のソフトバンク戦に先発「粘り強く長いイニングを投げられたら」
【西武】育成の右腕・赤上優人投手と支配下選手登録を締結 背番号67

記事提供:

スポーツ報知