【西武】逆転勝ちで今季初首位、栗山巧に源田壮亮と主力ら離脱も鈴木将平ら新鮮力が活躍
スポーツ報知
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2022.7.19(火) 06:50
◆パ・リーグ 日本ハム1―5西武(18日・札幌ドーム)
西武が日本ハムに逆転勝ちし、貯金を今季最多8とし、今季初の首位に立った。7月に入って栗山、源田、増田ら主力に新型コロナウイルスの感染者が相次ぐ中、4カード連続勝ち越し。チーム状態が苦しい中、首位に立った要因はどこにあるのか。担当の秋本正己記者が「見た」。
ノッている時というのは、こんなものかもしれない。安打数は日本ハムの12に対し半分の6ながら、終わってみれば西武の連勝。1点を追う4回に暴投で追いつき、なお2死三塁でジャンセンのライナーを左翼の近藤が落球して勝ち越した。6回も相手投手の乱調につけ込み3点を追加。辻監督は「ウチがミスして点を取られることもある」と浮かれることはなかった。
チームの台所事情は決して楽ではない。コロナ感染者が相次ぎ、野手では主力の栗山、源田が離脱。27本塁打、56打点でリーグ2冠の4番・山川は、最近6試合1安打で打点もない。主力が離脱し、4番が徹底マークに遭う中、穴を埋めているのは脇役たちだ。
この日は16日に昇格した鈴木が、1点リードの6回に貴重な右前適時打。17日の試合では決勝打を放った川越は、6回に押し出し四球を選んだ。続いて右犠飛を放った愛斗ら、出てきた選手が結果を出している。辻監督は「どれだけあいつ(山川)に勝たせてもらったか。そういう中で若い選手が一丸となって戦ってきている。非常に雰囲気がいい」と若手をたたえた。
リーグトップのチーム防御率2・37を誇る投手陣では、抑えの増田が新型コロナで離脱したが、平良が“代魔神”となり9回を締める。ブルペン陣は変わらず好調で投打がかみ合い、単独首位に浮上。貯金は今季最多の8に増えたが、指揮官は「貯金は多ければいいが、ビクビクしてますよ、本当に。1つ負ければ連敗の始まりだから」と気を引き締めた。球宴明けには離脱者が復帰する。勝負どころを前に間違いなく地力がついてきた。(西武担当・秋本 正己)
◆躍動する西武の“脇役”
▽愛斗 9試合連続安打中。14日ロッテ戦で決勝打を放つなど勝負強い。外野守備でも好守を見せる。
▽川越 17日の日本ハム戦での決勝2点二塁打など思い切りのいい打撃を披露。元投手で外野のスローイングも抜群。
▽長谷川 2日に支配下登録され、9日の楽天戦でV打。内外野を全てこなす万能選手。
▽本田 増田離脱後は8回の登板が増えた水上に代わり、“7回の男”に。11ホールドはチーム3番目。
▽森脇 6月下旬からリードした場面での登板が増加。防御率1.75と安定。
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