2026年6月20日、東京・日本橋にてプロ野球業界に特化した中途採用イベント「パ・リーグ スポーツ転職フェア2026 夏 by doda」が開催されました。
多くの参加者が来場し熱気に包まれた本イベントから、パ・リーグ各球団とパシフィックリーグマーケティング(PLM)の採用担当者が登壇した「採用担当者座談会(第一部)」の様子をレポート。スポーツビジネスの最前線ではどのような人材が求められ、選考では何が見られているのでしょうか。

どんな人が活躍できる?業界が求める「人物像」
「採用担当者座談会」(第一部)の登壇者は以下の4名。
・株式会社楽天野球団:コーポレート本部 管理部 人事グループマネージャー 鹿野未来さん
・株式会社千葉ロッテマリーンズ:経営管理本部 管理部 人事労務グループグループ長 町直也さん
・福岡ソフトバンクホークス株式会社: 総務人事本部 人事部部長 笠美由紀さん
・パシフィックリーグマーケティング株式会社: パートナーシップ営業部 キャリア開発グループ マネージャー 藤井頼子さん
司会:パーソルイノベーション株式会社代表取締役社長 大浦征也さん
まずは、各球団・企業が求める人物像について意見が交わされました。

・職種という枠組みを超えていけるか
楽天野球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)の鹿野さんは、基本的には総合職採用であることを前置きしつつ、現場でのエピソードを交えてこう語りました。
「職種にこだわらず、何でも積極的にチャレンジし飛び込めるような方が当社では活躍する傾向にありますね」(楽天野球団・鹿野)
・過去の経歴よりも“入社して何ができるか”
千葉ロッテマリーンズの町さんは、現在球団はチームと事業の両輪を回すための「ブランディング」に注力していると語ります。専門職でなくてもチャンスはあるのでしょうか?
「私自身も全く違う建築業界からの転職組です。バックボーンがどうだということではなく『入社して何ができるのか』。自ら先を読んで行動できるかがポイントになります」(マリーンズ・町)
・クライアントと球団を繋ぐ「調整力」
パ・リーグ全体のブランド力向上とビジネスの最大化を図るパシフィックリーグマーケティング(PLM)。新卒で鉄道会社に入社後、球団職員を経て同社へ転職した藤井さんは、複数球団のハブとなるPLMならではの求める人材について次のように語ります。
「PLMの営業活動は、クライアント企業とPLMだけで完結するわけではなく、パ・リーグ6球団との調整も必要になります。単なる営業力だけでなく、多くの関係者と物事を進める『調整力』や『コミュニケーション力』が強く求められます」(PLM・藤井)
ここを見ている!選考のポイントと面接対策
続いては、参加者が最も気になる「面接」のリアルについて。中途採用だからこそシビアに見られるポイントが次々と飛び出しました。

・面接の短い時間で「自分の武器」をどう見せるか
福岡ソフトバンクホークスの笠さんは、企業理解とアピールの重要性を強調します。
「一番見ているのは『ホークスで何ができるか?やりたいか?』を考えておられるかということです。中途採用は即戦力。皆さんがお持ちの武器を、短い面接時間のなかでアピールしてください。候補者の方にとっても、ホークスへの理解をさらに深める時間にしてもらえたらと思います」(ホークス・笠)
・ 大事なのは経験の「再現性」と「抽象度をなくすこと」
他業界での経験をスポーツ業界でどう活かせるか。マリーンズの町さんの言葉は、自己PRに悩む多くの人のヒントになるはずです。
「現職の経験に『再現性』があるかをかなり見ています。どれだけご自身の言葉で、抽象度をなくして具体的に語れるか。マリーンズファンでなくても構いません。違うスポーツが好きなら『野球と何が違うか』を対比して見られるような視点を持っている方はすばらしいですね」(マリーンズ・町)
・「好き」だけでは通らない。回答の「納得感」
楽天野球団の鹿野さんは、面接官が思わず頷いてしまう「納得感」の重要性を、実際の面接でよくあるやり取りを例に挙げて説明してくれました。
「例えば『野球が好きだから転職したい』と言いながら『応募はイーグルスだけです』と言われると、『野球が軸なのに1球団だけ?』と少し疑問を抱いてしまいます。逆に『他球団も併願しています』と言われた方が、我々としても納得感がある。自分で深掘りをして、いかに納得感のある回答ができるかを見ています」(楽天野球団・鹿野)

最後は「採用担当者座談会」のあとに行われる、それぞれのブースでの企業説明会に向けて参加者へメッセージ。
「世界一へ向けてチャレンジできる環境がある」(ホークス・笠)、「新しいことを考え、臆せず積極的に発言する社員が多い」(マリーンズ・町)と、各球団の魅力が語られるなか、共通していたのはパ・リーグ全体の結束力です。
「パ・リーグには、みんなで協力してビジネスを発展させていこうというカルチャーやマインドがあります。ひとりでも多くの方に仲間になっていただき、お力をお借りしたいと思っています」(PLM・藤井)

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コロナ禍を経て再び熱狂を取り戻し、さらなるビジネスの拡大を目指すプロ野球業界。華やかな表舞台を裏から支え、自らも成長していきたいと考える方にとって、今回の座談会は多くの「気づき」を与えてくれる時間となりました。
あなたのこれまでの経験が、球界の未来を創る力になるかもしれません。プロ野球業界へご興味を持たれた方は、ぜひ新たなキャリアへの一歩を踏み出してみてください。
