
◆パ・リーグ ソフトバンク6-1ロッテ(15日・みずほペイペイドーム)
満員のスタンドがお祭り騒ぎとなった。ソフトバンク・山川穂高内野手(33)が右中間席にぶち込んだ。同点の7回2死で決勝の満塁18号。「気合を入れていきましたし、1球で仕留めきれて良かった」とファンと歓喜の「どすこい」パフォーマンス。チームは福岡移転後は初、前身の南海が65年に大阪球場で記録して以来、60年ぶりの本拠地13連勝を飾った。
山川の満塁ホームランは6月27日のロッテ戦(ZOZO)以来、今季2本目で通算8本目となった。無類の勝負強さで知られた長嶋茂雄さん、現役引退を表明した中日・中田翔の7本を超えるグランドスラム。自身の本数を試合後に教えてもらい「おっ、結構打っているですね!」と驚いた。
中田がセ・リーグに移籍後は会う機会が少なくなったが、グラウンドで顔を合わせると、常に話をする関係だ。若手時代におねだりし、ブラックダイヤの高級ネックレスをプレゼントされたこともある。「今でもたまにつけています。すごくかっこいい方。男気があって。引退するのはお疲れさまでしたというところですが、これからもしっかり憧れとして頑張っていきたい」としみじみと話した。
この日、公式戦の観客動員が200万人を突破。2位の日本ハムが敗れ、再び4ゲーム差をつけた。最短なら17日に優勝マジック29が点灯する。「(16、17日は)有原、モイネロなので落とせない。勝つだけです」と指揮官は貪欲。7月12日に3連敗を喫して以来、24試合連敗なし。勝負強い4番打者が、タカのV飛行を安定させる。(島尾 浩一郎)
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