【日本ハム】左腕・松浦慶斗に新庄監督が“スーパークイック”指令…開幕1軍へ向け「初めての収穫だった」

スポーツ報知

2025.2.20(木) 05:30

ブルペンで力のこもったピッチングをする松浦(カメラ・山口 泰史)

 日本ハムの松浦慶斗投手(21)が19日、新庄剛志監督(53)から直接指導を受けた。ブルペンで投球中だった4年目左腕に指揮官が歩み寄って言葉を交わすと、その後のピッチングを見守り拍手を送る場面もあった。試すように言われたのは、通常のクイックよりも速い“スーパークイック”。打者のタイミングを外すための技術で、習得を目指し1軍生き残りへの武器とする。

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 ブルペンでピッチング中の松浦を投手用の入口付近で見ていた新庄監督が、後ろから近づき正面に立った。短く言葉を交わすと、指揮官は距離を取り、再開された松浦の投球を見つめる。ここまで、ほとんどなかった投手への直接指導。その後も声がけし、拍手を送る場面もあった。

 アドバイスの内容はクイックについてだった。松浦は「予備動作なくクイックしてみて、って話をしてもらった。始めたばっかりだったので、そんなにいい球はいかなかったんですけど、指にかからない感覚はないので」と前向き。使いどころはカウントに余裕がある場面や、逆に2ボールなどストライクが欲しい場面。「相手が狙ってくるところで見逃しも多くなると思うので、精度を上げて使っていきたい」と語った。

 打者のタイミングを外すことは常々、新庄監督が投手陣に求めるところ。特に一定のリズムで投げるのではなく、フォームの中で緩急をつける必要性を強調している。「試合の中でセットとクイックで投げ分けるのは大事と言われていたんですけど、スーパークイックみたいな速いクイックはまだやってみてと言われてなかったので、初めての収穫だったなと」。1つの方法として要求された新たな技術。今後、その習得に取り組んでいくつもりだ。

 昨季1軍で5試合に登板した松浦にとっては勝負のシーズン。キャンプは2軍スタートだったが、紅白戦で1イニング3奪三振と結果を残し、第3クールから1軍に合流したパワータイプの左の中継ぎ候補だ。「ボスが見ているところで練習できることが多くなるので、すごく国頭から名護に来てよかった」。直接指導も追い風に、開幕1軍へアピールを続けていく。(山口 泰史)

 〇…田中は守護神候補が打者を立たせ、捕手のサインに従いながら29球のピッチング。「もう試合が入ってくるので、試合を意識したピッチングじゃないと意味ない。実戦と同じように投げました」と説明した。フォークの落ち方を確認する場面も見られ「ベース板で落ちるように。コントロールの部分ですね。まだまだ上はあるので、開幕までに上げていけるように」と話した。

 〇…古林は右脇腹を痛め出遅れていた右腕が、今キャンプ2度目のブルペン入り。真っすぐに加えカーブ、スライダー、フォーク、カットボールと持ち球を全て試しながら20球を投げた。「長い間ブルペンに入ってなかったので、変化球を投げて実際どんな感覚かというのを感じて、もっとよくなるように調整する段階」と説明。8割程度の力ながらも「悪くなかったと思います」と笑顔だった。

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