
3・4月に4試合に登板し、負けなしの4勝で防御率0・58をマークした西武・隅田知一郎投手(25)が9日、3、4月度「大樹生命月間MVP賞」を初受賞した。
4戦4勝は球団では19年9月のザック・ニール投手以来。昨季までの2年間はいずれも9勝止まりで黒星が先行も、今季は3・4月だけで貯金4。プロ4年目の今季は、登板2戦目の4月12日・日本ハム戦(エスコン)で8回まで89球で無失点投球を見せ、100球未満の完封“マダックス”寸前の白星。「特に印象に残っている」という3戦目の19日・ソフトバンク戦(ベルーナD)では、9回4安打無四球で今季初完封となる3勝目を挙げるなど好スタートを切った。「貯金ってあればあるだけいいと思う。ゼロでチームが勝てる可能性を残しているような試合を作るように意識して」と腕を振り続けた結果が実った。
会見では「うれしい気持ちもありますけど、僕だけの力で取れた賞ではないので、チームのみんなに感謝したいと思います」と感謝を述べた左腕。チームは球団歴代最高タイの月間防御率0・30をマークしたエース・今井達也を筆頭に先発投手陣が好調で、「(今井は)僕的にはやっぱり球界で一番いいピッチャーだと思うし、そういう方と日頃の練習ができてるのも当たり前じゃない。なかなか近くて遠い存在だけど、毎日勉強になる」と刺激を受ける左のエースが西武を引っ張っている。
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