
◆パ・リーグ ソフトバンク7―0オリックス(29日・長崎)
リーグ3連覇へ走るオリックスが小休止した。21年6月以来の9連勝を逃し、11試合ぶりの黒星。打線も振るわず今季10度目の零敗となり、中嶋監督は「いつか負けるというところでね。これだけ完全にやられた、というのは切り替えやすいと思います」と淡々と振り返った。
先発のワゲスパックが初回に打者一巡の猛攻を浴びるなど、来日ワースト7失点の乱調。3回KOされたが、「きょうのプラス」と指揮官が強調したのは2番手・黒木の投球。5月31日以来の1軍登板で4回2/3を無失点救援。ブルペン陣の消費を吉田との2人にとどめ「本当にいろんな意味で救ってくれましたね」と両右腕をねぎらった。
長崎で1試合、ペイペイDで2試合の3連戦初戦は平野佳がベンチを外れた。変則移動による負担などを考慮し、大阪・舞洲で残留調整。17試合連続無失点中の守護神は、先発する田嶋とともに30日に再合流予定だ。
2位・ロッテが勝ったため、優勝マジックは22で変わらないが、ダメージの少ない敗戦とした。パ・リーグで唯一、ソフトバンクに9勝10敗1分けと負け越しているのは気がかりだが、十分すぎるほど勢いはある。(長田 亨)
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