
◆パ・リーグ 西武2―4ロッテ(12日・ベルーナドーム)
パ・リーグが大混戦の様相を呈してきた。昨季王者のオリックスが紅林の一発などで首位のソフトバンクを下し、5位ながら首位と4・5ゲーム差とした。4位のロッテは中村奨の決勝2ランで西武を破り、首位にじわり3差。ソフトバンクが今季ワースト5連敗と急降下する中、3位の楽天を含め、5チームが4・5差にひしめく展開となった。
ロッテがじわじわと上位に接近してきた。均衡を破ったのは主将の一発。両軍無得点の5回無死二塁、中村奨が松本の変化球を捉え、左翼ポール直撃の先制6号2ラン。6月27日のソフトバンク戦(東京D)以来、10試合ぶりの一発が決勝打となりチームは連敗を2で止め、首位ソフトバンクに3ゲーム差とした。
「フェアかファウルかのどっちかだった。下半身が残ったままうまく対応できた」。中村奨はこの日で12試合連続出塁をマークとチームをけん引。そこにかみ合っているのは機動力だ。この日は2点リードの7回、一塁走者・菅野の代走で出場した和田が二盗を決めると、続く佐藤都の振り逃げの間に三塁へ。一塁手が慌てて三塁送球も悪送球となり4点目をもぎ取った。
チームの盗塁数はこれで両リーグトップの83個。モットーとする隙のない野球と主将の一発でついに首位も射程圏内に捉えた。「一昨年も去年もこういう戦いを経験してきたチームなので。粘って粘って抜けていけたら」。主将を筆頭にロッテがここから巻き返しを図る。(小田原 実穂)