
◆パ・リーグ 楽天2―8西武(21日・楽天モバイル)
一番に浮かんだのは、喜びではなく感謝の気持ちだった。西武・隅田は6回5安打2失点で、プロ4年目にして初めて10勝目に到達。昨季まで3年連続10敗を喫していただけに「実感はないけど、こんなにたくさん負けてきたけど使ってくれた監督やコーチに感謝したい」と照れたように笑った。
8月9日の楽天戦で9勝目を挙げた後、4試合足踏みが続いた。人知れず苦悩の日々を過ごしていた。「納得できるボールが投げられてなくて、ここ2、3か月くらいは結構もがいてた」。だが、この日は一転。毎回の6奪三振で楽天打線を翻弄(ほんろう)し、「これが僕のいい時」と胸を張った。
2年連続9勝と、2ケタにあと1歩届かなかったが、「意識していない」と言い続けた左腕にとって10勝目はあくまでひとつのステップ。「いいピッチャーになるための通過点だと思う。もっと勝てるようになりたい」。力のこもった口調からは、チームを引っ張る強い覚悟がにじんだ。
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