
日本ハムの五十幡亮汰外野手(26)が25日、同じ左打ちの俊足外野手、ソフトバンク・周東佑京(29)を参考にしたバットを左肩に担ぐ打法で、快音を連発した。また、プレミア12でチームメートだった西武・源田壮亮内野手(32)から2ストライク後のアプローチを伝授されたことも明かし、2人の教えをハイブリッドさせ、新庄ハムの絶対的リードオフマンになることを誓った。前半戦首位で終えたチームは、26日のロッテ戦(エスコン)から後半戦のスタートを切る。
バットを左肩に乗せ、下から上に振り上げた打球が右翼席に飛び込む。五十幡はフリー打撃で快音を連発し、納得の表情を見せた。「手応えは感じている。ピッチャーのスピードが上がって、しっかり振れれば(打球が)飛ぶ感覚はある」。7月20日(楽天モバイル)には今季1号を放つなどパワーアップした打撃にうなずいた。
進化の秘訣(ひけつ)は2人の巧打者の教えがある。1人目はソフトバンクの周東。新庄監督からもSNSのダイレクトメッセージで打撃のお手本として何度も打撃映像が送られてくる1人で、バットを左肩に乗せ、下から打ち上げるスイング軌道を意識してきた。23、24日の球宴で、周東が新庄監督に「五十幡くんの打撃が良くなっていますね」と話し、本家からお墨付きをもらった。シーズン中も、周東から声がけがあることを明かし、「試合の時に『もっとこうだ』と声をかけてくださる。気にしてくださってうれしいし、もっと意識されるような選手になりたい」と感謝した。
2人目は西武の源田だ。昨年11月のプレミア12で、小さく当てにいきがちだった2ストライク後のアプローチについて質問した。「変に意識すると余計手だけになっちゃう。ツーストライクでもノーストライクの気持ちで」と助言を受け、追い込まれてもしっかりスイングする重要性に気づかされた。「こういうことを言っていたのかという感覚もあり、少しずつ良くなっている」と手応えを感じている。
前半戦は、72試合に出場し、打率2割4分4厘、13盗塁、リーグトップの6三塁打をマークした。「自分が初回に出塁すると、点や勝利に結びついている。得点数を増やしていきたい」。球界屈指の韋駄天が、2人の教えを生かし、最強の1番打者へと駆け上がる。(川上 晴輝)
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