
◆マイナビオールスターゲーム2025 全パ5―1全セ(23日・京セラD)
ソフトバンク・モイネロがスイッチ投球の「両刀づかい」で観客を沸かせた。パ・リーグの防御率1位左腕は、2番手で3回から登板。4回2死に突然、右投げ用のグラブに交換した。球場がどよめく中でファビアンを三飛に仕留めると、両手を突き上げて喜んだ。
キューバで野球を始めた頃は、投手以外の守備で右投げだった。「本当はもっと強く投げられるけど(打者に死球を)当てるのが怖かった」と、手加減した3球は全て球速124キロだった。試合前練習で右手でキャッチボールを披露した際は「140キロぐらい出る」と豪語。「ファビアンから『何で右なんだ?』と言われたから『(右で)ナックルも投げられる』と言っておいた。これは嘘でない」と器用さに胸を張った。
来日9年目で2度目の球宴は2回を1安打無失点。阪神の森下、佐藤輝、大山の中軸3人には、全球直球でねじ伏せる真っ向勝負でもファンを魅了した。
登録は左打ちだが、実は打撃も両打ちだ。6月6日のヤクルト戦(神宮)では右打席で中前打。昨季の交流戦でも左打ちでプロ初安打を放っていた。異例の両投げ両打ち。「実績ができたから、それでいいんじゃない?」と無邪気に笑った。(島尾 浩一郎)
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