
◆パ・リーグ 西武0―3オリックス(1日・那覇)
オリックス・岸田監督がベンチを出た。以心伝心、7回1死満塁のピンチだ。「エスピに何とか勝ちをつけてあげたい」。先発・エスピノーザからの継投。マウンドに送られた山岡は、強い意志で火消しをした。まず牧野をチェンジアップで空振り三振。「同点も嫌だったので」と、2死から源田も中飛に仕留めた。
5月5日に今季初めて昇格し、18試合はすべて救援登板。当初は防御率6・23まで悪化した。「点差や状況でいろいろ考えてしまって、失点してしまうのが僕の課題です」とある日、岸田監督に打ち明けた。19、20年に開幕投手を務め、19年には最高勝率のタイトルも獲得。実績ある右腕が「課題」と言い、現実を受け止めた。
「山岡という投手がマウンドに上がって、登場曲が流れる。持っている球で見ている人が沸く、沸かせられる。それだけでいいんじゃないか」。2人きりの空間で指揮官が伝えたのは、シンプルに打者と向き合うこと。エスピノーザが先発した6月5日の広島戦(京セラD)でも7回1死二、三塁で連続三振と好救援し「今は楽しめています」と心に余裕も出てきた。
チームとして沖縄では16年以来、9年ぶりの勝利。貯金も今季最多タイの10に戻し、首位・日本ハムには1・5ゲーム差と再接近だ。投打で活発になっている助け合いの精神。7月をオリの季節にする。(長田 亨)