【日本ハム】石井一成が今季初の3安打猛打賞…二塁定位置争いで猛アピール「気持ちで打ちました」

スポーツ報知

2025.5.10(土) 06:00

2回2死一、二塁から右前適時打を放った日本ハムの石井(カメラ・上村 尚平)

◆パ・リーグ 日本ハム2―1楽天(9日・エスコン)

 日本ハムは9日、楽天戦(エスコン)を2―1の接戦で制し、引き分けを挟んで2連勝。貯金を今季最多タイの4とし、首位オリックスにゲーム差なしに迫った。「9番・二塁」でスタメン出場した石井一成内野手(31)は、2回に先制の右前適時打を放つなど今季初の3安打猛打賞。いまだ定まらない二塁の定位置争いで、新庄監督に猛アピールした。

 沈んで逃げるシンカーを、石井はバットの先で引っ張った。しぶとく打ち返した打球は、ゴロで一、二塁間を破る。2回2死一、二塁、楽天の先発・滝中の139キロを先制の右前適時打。「これまで抑えられていた相手だったので、最初のチャンスが大切だと思っていました。1点取ればいい流れでいけると思って、気持ちで打ちました」。今季も4月23日の試合で敗れていた相手を、序盤で崩した。

 後輩とのコンビで流れをつくった。「8番・遊撃」でスタメン出場したルーキー・山県は早大の後輩。二遊間の守備では2つの併殺を完成させ、先発・金村を助けた。2回はその山県が右前打でつないだチャンスを生かし「後輩がつないでくれたチャンスだったので、より気持ちも入りました」。生還したのは内野安打で出塁した早実出身の清宮。「それ言われたんですよ。早稲田で先制って。たまたまですけど」と笑った。

 4回には中前打、8回にも右前打を放ち、今季初の猛打賞もマーク。4月中旬にはファームでの再調整もあったが「ファームで打席に立たせてもらって、自分のバッティングができてきている。悪くはないと思います」とうなずいた石井。いまだ定まらない二塁のポジションを、結果でつかんでいく。

(山口 泰史)

 〇…加藤貴は先発する10日の楽天戦(エスコン)に向け自信を見せた。開幕から5試合に先発し、すべて2失点以下で防御率は1・52と抜群の安定感。「悪い感じはない。いい感じで投げられているので、明日それを出せれば」とうなずいた。キャンプから取り組んできたフォームの安定が好調の要因だ。「まずは回の先頭をしっかり抑えるように頑張ります」と序盤からテンポのいいピッチングでチームに流れを呼び込む。

 〇…日本ハムの打撃投手・石井裕也さんに自身を題材にした絵本「きこえなくなって~みみのきこえないプロやきゅうせんしゅのおはなし~」の贈呈式が9日、行われた。先天性難聴でありながら、多くの困難を乗り越えてプロ野球選手になった物語。原作者で十勝生まれのおがわひろきさんから、絵本の監修も行った本人に贈られた。「サイレントK」の愛称でファンから親しまれた石井さんは「子どもたちに勇気を与えて夢に向かって頑張ってもらいたい。耳が聞こえない人たちにも野球選手になってもらいたいなと思います」と語った。

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