【日本ハム】宮西尚生 プロ18年目の新たなチャレンジ、 ウェートトレーニング「もう一回、一から丁寧にトレーニングをしよう」…中継ぎの流儀2025「勇往邁進」

スポーツ報知

2025.4.25(金) 06:30

体調が良く、ウォーミングアップ中も笑顔が絶えない日本ハムの宮西

 日本ハムの宮西尚生投手(39)が24日、自ら記す連載「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」で、今季から新たに取り組んでいるシーズン中のウェートトレーニング(ウェート)についてつづった。年齢とともに変化していく体に合わせた最適な調整法を模索する、プロ18年目の新たな挑戦への思いを明かした。

 18年目、40歳を迎える今季、シーズン中に意識的にウェートを取り入れるという、新たな挑戦をしています。手術を3回経験し、ここ数年は、体力を回復させて試合に100%で臨むことを重要視してきました。体のケアに時間を割いていたため、オフにしっかり走り込んでいても、練習量も筋肉量も落ち、1年間持たない。35歳を過ぎたあたりから調整法を試行錯誤していました。

 そんな中、昨季はキャンプから2軍スタートで、1軍に上がったのは6月中旬。試合数も少なく、じっくり体と向き合う時間が生まれました。「もう一回、一から丁寧にトレーニングをしよう」とウェートを始めました。もちろんこれまでも、行っていましたが、トレーナーに細かく説明を受け、「フォームどう?」と何気ない会話をしながらトレーニングをするのは新鮮で、今までにない気づきや発見も多く、有意義な時間を過ごせました。体にいい刺激が入り、コンディションも上がりました。感触がとても良かったので、「今季はウェートをシーズン1年間継続してやってみたい」と取り組んでいます。

 具体的には、1か月単位でウェート日を設定し、たとえビジターからホームの移動後でも、決めた日であれば必ず行っています。1番の年長者が試合前にウェートをしているので若い選手  には驚かれます。当然、疲れによってセット数の前後はありますが、1年間やると決めたことなので継続していきたいと思っています。

 大先輩の言葉も大きかったです。9日にプロ野球新となる24年連続勝利を達成されたヤクルト・石川投手から今年のオフに「年齢を重ねても常に動き続けることが重要」と教わりました。それは自分の感覚と似ていて、ウェートをしないと筋力も落ち、体も動かなくなるという自分の考えは間違いじゃなかったと背中を押され、より一層熱が入りました。

 それでも、コンディションの整え方は人それぞれで答えはありません。走り込みで得られた体力も間違いなく大事ですし、ウェートで得られる筋力も当然必要です。若い頃は8対2くらいで走り込みをしていましたが、今は5対5くらいに変わってきています。年齢とともに体も変化していく中で、今はその最適なバランスを探すべく、日々自分の体と向き合っています。(宮西 尚生)

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