
◆パ・リーグ ソフトバンク1―4ロッテ(29日・PayPayドーム)
“ダイナマイト慎吾”が文字通りの大爆発だ。ロッテの石川慎吾外野手(30)が、移籍後初アーチを含む3安打1打点。新戦力が2連勝に導き、チームは今季最多タイの貯金13とした。
1点リードの4回だった。大関の初球を捉え、「いってほしいなとは思った」と願った打球は、ロッテ・ファンの待つ左翼席へ飛び込んだ。移籍後1号は、巨人時代の20年11月7日のヤクルト戦(東京D)以来、994日ぶりの一発。左翼席からの鳴りやまない“シンゴ・コール”をBGMに、ダイヤモンドを一周した。
7月3日にトレードで巨人から移籍し、早くも15安打。打率は驚異の5割5分6厘と新天地で生き生きと結果を出している。好調の秘けつは、ぶれないこと。昨季、巨人では出場22試合にとどまったが、それでも決して気持ちを切らさなかった。
「気持ちを切らすのは簡単。今までやってきたことしか(試合では)出ないし、(悪くても)ぶれることなく。僕一人の力で気持ちが切れなかったわけじゃないので、感謝の気持ちを持ってプレーし続けないといけない。ダメになってくる時もあると思うけど、そこでふてくされたり投げやりになるっていうのは絶対しないように」
初球から積極的に振ることも、ぶれない慎吾スタイルの一つ。初回、8回には中前へ運び、移籍後2度目の猛打賞をマークした。「結果が出ているからこそ、よりいっそう気を引き締めて」。今年4月に30歳となった“ダイナマイト慎吾”が、上位を走るロッテの正真正銘の起爆剤になっている。(小田原 実穂)