
◆パ・リーグ 楽天6―1オリックス(5日・楽天モバイル)
「お待たせしました!」。ようやく上がったお立ち台。楽天のドラフト1位・荘司康誠投手(22)が感情を爆発させた。“9度目の正直”で待望のプロ初勝利をつかみ取ると、ウィニングボールを手に笑顔がはじけた。
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小学生の頃は毎週金曜日になると、母・裕子さん(54)と2歳上の兄・一樹さんと一緒にバッティングセンターに行くことが恒例だった。荘司が「母はいつも野球の生活に合わせてくれた」と感謝を口にするように、帰宅後は兄弟2人が入浴中に夕食の準備をするなど献身的にサポートしてもらった。
近くで成長を見守ってくれた母への感謝は忘れたことがない。高校2年だった17年の誕生日には、デスクワークで疲れている母の体を考えてホットアイマスクとドリンク、クマの形をした甘いバースデーケーキの3点セットを用意した。普段は感情を出すことが少ない息子の心遣いに「部屋に隠してあったんです。気遣ってくれてうれしかった」と裕子さんは感激した記憶を懐かしんだ。
今年2月の沖縄キャンプ中に食事に出かけた際には、母の好きな梅酒を贈った。そして“9度目の正直”でつかんだウィニングボールも裕子さんの元へ。最高のプレゼントがまた一つ加わった。(内藤 菜月)