
◆パ・リーグ オリックス3-0日本ハム(2日・京セラドーム大阪)
平野佳の周りが笑顔でいっぱいになった。初めてウォーターシャワーを経験した主役は、余裕たっぷりにかました。「僕の大事なグラブをぬらしてきたので、ちょっと怒ってます」。8回裏を残し、3点差。「初めて敵チームを応援した」とは本音だろう。セーブ機会のまま、9回を締めて日米通算250セーブ。かつて勝ちパターンを組んだ佐藤達也広報から花束をもらった。
プロ生活18年目。右肘を手術した08年は唯一、1軍登板がなかった。「佐々木(主浩)は、手術する度に強くなって帰ってきた。手術はマイナスじゃない。強くなって帰ってこないとダメや」と熱い言葉をかけてくれたのは当時、ともにリハビリをしていた清原和博さん。直立不動のまま、大魔神のキャリアを聞いた。
プロ初勝利をはじめ、節目のほとんどがビジターだった。来年3月で40歳。同学年で現役引退した松田(巨人)にそっと花を贈ったのも、気遣いの人らしい配慮だ。心残りを問えば「先発で10勝したかったかな…」と笑う守護神。オリックスとして初の名球会入りは、あくまでも通過点だ。 (長田 亨)