
◆練習試合 日本ハム3―3楽天(11日・名護)
捕手への「ファウルフライが」、風のいたずらで「投ゴロ」に“変身”する珍プレーが起きた。
同点の9回裏無死、楽天・日当直喜投手の3球目をスイングした日本ハム・野村佑希内野手の打球が、一塁ベンチ方向へ高々と上がった。しかし、水上桂捕手が追いかけた飛球は風で大きく流され、追いかけた方向とはまったく違う左打席近くのファウルグラウンドにポトリと落ちた。
ところが、ファウルかと思われた白球は、そのまま力なくフェアグラウンド内にコロコロ…。マウンドを降りてきて拾った日当。ぼう然と立ち尽くす水上。命拾いしたはずの野村。一瞬、時が止まったグラウンドに響いたのは、球審の「フェア」の声だった。
野手に触れないまま内野のフェア地域に戻った打球はルール上フェアとなる。日当はあわてて一塁に送球し、判定は「アウト」。事態を飲み込めないスタンドのファンがざわつく中、記録としては「投ゴロ」に終わった野村は、納得のいかない顔でベンチに引き上げた。
打ちとった打球を無事アウトにできた日当は「よく考えたらバントも戻ってきたらフェアだよなと…。ボールを持ったまま審判を見たらフェアって判定だった。早く気づけてよかったです」と笑った。
先頭打者を打ちとった日当は、そのまま3者凡退で切り抜けて試合終了。開幕1軍を目指す高卒3年目の右腕は「フォークをストライクゾーンに投げられた。状態はいいので次回からが大事。開幕へ向けて1球1球を大切にしながら成長していきたい」と、初の実戦登板を振り返った。