
◆オープン戦 ソフトバンク4―2日本ハム戦(15日・みずほペイペイ)
昨季限りで現役を引退したソフトバンク・和田毅氏(44)=球団統括本部付アドバイザー=が、15日の日本ハム戦(みずほペイペイ)で引退登板した。先発で清宮幸を三振に仕留め、打者1人で降板。「120点満点です」と胸を張った直球のMAXは、135キロだった。
試合後のセレモニーでは早大時代の監督の野村徹氏(88)、同世代の松坂大輔氏、阪神・藤川球児監督などからビデオメッセージが到着。王貞治会長や小久保裕紀監督、城島健司CBOに続き両親、可澄美(かすみ)夫人、長女らから花束が渡された。「娘の成長と自分のために時間を削ってくれた。不安なときや辛いときに、いつも寄り添ってくれました。本当にありがとう」と元タレントの愛妻に感謝の言葉をささげた。
小久保監督からは昨季終盤の引退試合を打診されていたが、チームの優勝争いを邪魔したくないと固辞していた。オープン戦期間中に支配下登録され、1試合限りの現役復帰。「22年間、感謝しかない」とさわやかな笑顔でマウンドに別れを告げた。(島尾 浩一郎)