積極的な打線組み換えや若手の起用も。パ6球団のエキシビションマッチを振り返る

2021.8.20(金) 10:30 パ・リーグ インサイト 望月遼太
埼玉西武ライオンズ・森友哉選手【撮影:丹羽海凪】

中断期間もアピール合戦は熾烈を極めた

 2021年シーズンは五輪期間中にプロ野球がおよそ1カ月にわたって中断されるという点で、通常とは大きく異なる日程となった。しかし、その間に全く実戦がなかったというわけではない。イースタン・ウエスタンの公式戦に加え、12球団による「2021プロ野球エキシビションマッチ」も開催されていたためだ。
 エキシビションはオープン戦のように選手を「試せる」環境でもあったため、中断前にはなかなか一軍で出場機会を得られなかった選手が、少なからずチャンスを得ていた。投手陣に関しても先発・中継ぎの配置転換が行われるケースが見られ、各チームが再開後を見据えた起用を行っていたと考えられる。
 今回は、そのエキシビションマッチで出場機会を増やしたり、それまでとは異なる打順や役割を任されていた選手たちの顔ぶれを紹介。後半戦での活躍に注目してもらいたい。

北海道日本ハム

 前半戦では6月22日の試合を最後に一軍の試合から遠ざかっていた大田泰示選手が、エキシビションマッチの終盤からスタメンに復帰。昨季も序盤戦は不振だったものの、8月の月間打率.366、9月は同.337と、夏場以降に調子を上げたという経緯もある。8月12日にトレードで同じく外野手の木村文紀選手が加入したが、昨季のゴールデングラブ賞に輝いた名手が、再び主力の座を確保できる...

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