札幌市内で入団会見、背番号19に「背負っていいのかなという思いも…」
オリックスから自由契約となり北海道日本ハムへの入団が決まった金子千尋投手が10日、札幌市内で入団会見を行った。移籍に伴い、登録名は「金子弌大」(かねこ・ちひろ)となり、背番号は代名詞の「19」に決まった。1年契約で年俸は1億5000万円プラス出来高(金額は推定)。栗山英樹監督とともに臨んだ会見でのあいさつと主な一問一答は次の通り。
「本日はありがとうございます。北海道日本ハムファイターズに入団することになりました金子弌大です。栗山監督はじめ球団の方のすごく熱い情熱に心を打たれまして、北海道のファンの皆さまの前で野球がしたいという思いで、入団させていただくことになりました。35歳のルーキーの気持ちを持って、これから北海道のために一生懸命頑張っていきたいと思いますので、北海道の皆さん、よろしくお願いいたします。そして、プロ14年お世話になったオリックスバファローズ、ここまで育ててくれたのは本当にオリックスだと思っておりますので、感謝の気持ちを忘れず、これからも野球人として一生懸命やっていきたいと思います。温かく見守っていただけたらと思います。本日はありがとうございます」
――今の心境は。
「身が引き締まる思いと言いますか、14年間オリックスでやらせていただいて、初めてチームが変わるということで、少なからず不安はありますが、心機一転という気持ちの方が今強く感じています。また一からやってやるぞ、とそんな気持ちです」
――背番号は19に決まった。
「先程、聞かせていただいて、うれしい反面、僕が19番を背負っていいのかなという思いも正直ありますが、結果を残して、金子を19番にして良かったとそう思えるような成績をしっかり残していきたいなと思います。本当にうれしいです」
――登録名変更に至った思いは。
「新たな金子弌大をプロ野球ファン、そして北海道のファイターズファンの皆さんに見せていきたという思いと、今回新しいチームでやっていくということで、また一からスタートという風に思っていますので、これを期に変えさせていただくようお願いしました」
――ファイターズの印象について。
「若い選手がとても多くて、すごく伸び伸びやっているなというのが一番はじめに思うところです。対戦した時には嫌らしいバッターもいますし、一発の打てるバッターもたくさんいます。チームで相手を倒すと言いますか、チームワークと言いますか、そういうところの投げづらさを感じながらやっていたので、これからファイターズで投げなくてすむのは良かったです」
――具体的にどんな役割を果たしていきたいか。
「元々、思っていることですが、先発にこだわりはないので、栗山監督に言われたところで投げたいと思っています」
――若い選手が多い中で、手本としても期待されている。
「そう言っていただけるのはうれしいことでもありますが、まずは結果で示さないといけないと思っています。若い選手から聞いてもらえるのは僕の方もうれしいですし、聞かれたら僕が持っている全て伝えたいと思っています。でも、その前にしっかり結果を残さないといけないと今思っていますので。しっかり自分自身を持ってやりたいなと思います」
――北海道、ファイターズファンについての印象は。
「札幌ドームで投げさせてもらって、本当に球場全体が一体となって応援している、選手に声援しているなと感じました。その中で投げるというのは投げづらい部分がありましたが、これからはそれが自分の力になる。本当にうれしく思いますし、今まで以上の力が出せるかなと思っています。温かい、熱い応援と思っています」
――北海道のファン、ファイターズにあらためてメッセージを。
「たくさん期待されているなと思うので、その期待を裏切らないように。プラス期待以上の成績を残せるように、本当に一日一日死ぬ気で一生懸命これからやっていきたいと思います」
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)
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