昨夜、本拠地最終戦を大谷選手の完封劇で締めくくった北海道日本ハム。今日は大きくオーダーを変え、若手主体の打線で埼玉西武に挑む。先発はプロ2年目の吉田投手。前回登板のオリックス戦では、7回1失点の好投でプロ初勝利を挙げた。今日は強力な埼玉西武打線に対しどのような投球を見せてくれるのか。

一方、昨日リーグ2位を確定させ「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」の本拠地開催を決めた埼玉西武。今季最終戦のマウンドはウルフ投手に託す。ここ5試合勝ち星がついていないウルフ投手が好投を見せ、クライマックスシリーズに良いかたちでつなげることができるか。

先発のウルフ投手は初回、味方の失策で1番・松本選手に出塁を許す。続く3番・大田選手に内野安打、4番・近藤選手に四球を与えてしまい満塁のピンチを招くと、5番・横尾選手に2点適時打を打たれ先制点を奪われる。ここで一気に攻めたい北海道日本ハムは四球からこの回二度目の満塁の好機を作ると、7番今井選手のプロ初ヒットとなる適時打で追加点を奪い、初回に3点のリードを奪った。

点差を詰めたい埼玉西武は1回裏、1番・外崎選手の二塁打、2番・源田選手の適時三塁打、相手のバッテリーエラーで2点を返しすぐさま1点差に詰め寄る。直後の2回表に2点を奪われて突き放されるも、続く2回裏に再び反撃。6番・森選手の2号ソロ、7番・中村選手の27号ソロと、2者連続本塁打で再び点差を1点に縮める。

4回に両軍がともに1点ずつを加えて迎えた5回裏。2死から4番・山川選手が右中間席に突き刺す23号ソロ。今季中盤から素質を開花させた主砲の2試合連続弾で同点とする。しかし、直後の6回表に3番手・高橋朋投手が四球からピンチを招くと、3番・大田選手に痛恨の15号2ランを浴び、6対8と再びリードを許してしまう。

2点リードした北海道日本ハムは、7回・公文投手、8回・鍵谷投手、9回・増井投手の継投で逃げ切りに成功。乱打戦を制し、メットライフドームでの今季最終戦を勝利で飾った。順位は確定しているが、若手の活躍もあり来季に向けて明るい内容が見られる一戦となった。

一方、埼玉西武は投手陣が打ち込まれ、CSへ向けて課題と不安の残る結果となった。明日から13日までの1週間で課題を修正し、最高の状態で14日からの短期決戦に臨みたい。