終盤の巻き返しに貢献し、2000万円で契約を更改
福岡ソフトバンクの牧原大成内野手が7日、ヤフオクドームの球団事務所で契約更改交渉を行い、800万円アップの2000万円でサインした。(金額は推定)
シーズン前半は2軍での出場が続いていたが、7月8日に1軍に上がると、同16日の埼玉西武戦でプロ初本塁打を放つなど、走攻守で大活躍。シーズン後半はリードオフマンとして、チームの巻き返しの原動力となった。しかし、9月27日の埼玉西武戦での走塁中に右足を負傷。右前距腓靭帯損傷と診断されて離脱を強いられ、ポストシーズンには出場できなかった。
結果的に今季の1軍成績は59試合出場で打率.317、3本塁打26打点9盗塁で、すべてがキャリアハイの数字。加えて守備でも数々の好プレーを見せてチームに貢献した。球団からも「優勝争いに貢献してくれた」と高評価をもらい「その言葉が心に響きました」と語った。
「3割打てたことと、守備でエラーがなかったことは自信になります。一番印象に残ったのはやっぱり初ホームラン。やっと一本打てて良かったです」とシーズンを振り返るとともに「長打も出たし持ち味の足を活かした打撃もできた。途中から相手投手の配球も変わって苦労しましたが、それもいい勉強になったと思います」と、つかんだ手応えにも納得の表情だ。
右足のケガについては「まだ完治していない。負担をかけないのが一番なので今は何もしていない」と言うが、「10日くらいからは医者やトレーナーさんと話をしながら、いろんな動作をしていきたい」。キャンプインまでにどこまで状態が上がるのかは牧原本人も「何とも言えない」と語るが、幸いまだ時間はある。焦らないことが何よりも大事だろう。
来季については「二塁で勝負していきたいです。ただ、今年も外野とかショートもあったので、どこでもいけるように準備だけはしていきます。数字とかではなく、まずは開幕から1軍にずっといることが目標」という。また育成同期の千賀滉大、甲斐拓也の活躍に「嬉しさもある半面、悔しさもあります。来年は3人で活躍してチームの優勝に貢献したいです」と意気込んでいた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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