来季二塁の最有力候補も「どちらでも対応できるように」
埼玉西武の外崎修汰外野手が4日、2700万円から4300万円増の7000万で来季契約を更改した(金額は推定)。
「そんなに激しいスランプは少なかった」と本人が振り返る通り、開幕からシーズン通して安定した成績を残した。119試合に出場し、いずれもキャリアハイの打率.287、18本塁打、67打点、25盗塁をマーク。「自分の想像以上に結果が出た。来季に向けてすごく自信になりました」と大きく頷く。
一方で、9月に左腹斜筋を痛めて離脱。優勝へ向けた大事な時期だっただけに、チームにとっても、本人にとっても痛恨だった。「一番大事な時にいられなかったので、すごく悔しかった。何もできない苦しみを始めて味わった。これから野球をやっていく上で、ああいう思いは絶対にしたくない」と、悔いの残るシーズンでもあった。
4300万円という大幅アップの評価について、渡辺久信シニアディレクター兼編成部長は次のように話した。
「大卒だけど、即戦力というよりも将来性を含めて獲得した選手だった。スピード、パンチ力など、その能力がプロに入って4年間で順調に伸びている。さらに、外野守備という予想以上の部分でも活躍している。彼は“ユーティリティー”と言われているが、私は“オールラウンダー”だと思っている。守備がどこでもできるということだけではなく、攻撃でのパンチ力、右打ちが得意であることなど、オールラウンダーとして評価している。そういう選手は、日本ではなかなかいない。だからこそ、侍ジャパンにも選ばれていると思う」
来季はFA移籍した浅村栄斗が守っていた二塁の定位置が空く。現時点では、その筆頭候補として名も挙がるが、本人は「こっちで頼むぞ、と言われた時に、どちらでも対応できるように準備するだけ」と変わらぬ姿勢を強調した。
(上岡真里江 / Marie Kamioka)
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