2位か3位か。埼玉西武と楽天、明日から直接対決

パ・リーグ インサイト

2017.10.1(日) 00:00

明暗がくっきり分かれた。埼玉西武が北海道日本ハムに快勝し、楽天が千葉ロッテに敗戦。「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」の本拠地開催がかかる2位の座を争う2チームが対照的な結果に終わり、2位・埼玉西武と3位・楽天の差は3ゲームに広がった。

埼玉西武先発・野上投手の気迫が、終盤に打線に火をつけた。初回、2回と先頭に走者を許したが、無失点で切り抜けると、そこからはゼロ行進。8回無四球無失点と文句なしの内容に、打線は7回1死2,3塁、相手の暴投で先制に成功すると、この日女房役を務めた9番の岡田選手が2死3塁から変化球を中前にはじき返して2点目。さらに9回、岡田選手の2打席連続のタイムリーなどで3得点。5月17日以来の猛打賞を記録した岡田選手がヒーローに選ばれ「野上さんが粘り強く投げてくれた。感謝しています」と、11勝目を挙げた右腕を立てた。

仙台では楽天がまさかの展開。1点リードで守護神の松井裕投手が2死2塁から2四球で満塁のピンチを招くと、大嶺翔選手に左中間へ走者一掃の3点適時二塁打を食らった。

この日の松井裕投手は明らかに本調子ではなかった。時折左ひじあたりを気にするシーンも見られ、コーチ、トレーナーがマウンドへ向かおうとする場面もあった。ここは左腕が自ら「大丈夫」のジェスチャーで首脳陣を止めたが、直後に大嶺翔選手に決勝打を打たれた。守護神が打たれての敗戦も痛いが、何よりも今後の状態が心配される。梨田監督は「今まで松井で勝ってきた。松井でやられたら仕方ない」とかばった一方で、今後については「状態を見て」と語った。

いよいよ2日からメットライフドームで埼玉西武と楽天の2連戦。セ・リーグでは横浜DeNA、巨人の3位争いもこの日決着がつき、2017年のプロ野球順位争いでは、残された最後の見どころと言えるだろう。残り試合は埼玉西武が3、楽天が8という状況だが、埼玉西武が連勝すればゲーム差が5となり、2位が決まる。岡田選手は「絶対に2位をつかみ取りたいと思います」と気合いの表情でヒーローインタビューを締めた。

負けられない楽天はエース・則本投手に2日を託す。正念場に立たされた梨田監督は「やるしかない。最後の力を振り絞ってやる」と語った。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE