前半戦だけで6勝を挙げ新人王の最有力とされていたが左肘痛で無念の離脱
オリックスの田嶋大樹投手が3日、球団事務所で契約更改に臨み500万円増の推定年俸2000万円でサインした。初の契約更改を終えた左腕は「いい評価をしてもらえました。前半戦の結果を最後まで残せるように試行錯誤しながらやっていきたい」と語った。
ドラフト1位で入団した今季は前半戦だけで6勝を挙げたが、6月下旬に左肘痛を発症し登録を抹消。その後は2軍でリハビリを続け再び1軍のマウンドに帰ってくることはなかった。一時は新人王の最有力とされていたが無念の離脱でルーキーイヤーは12試合に登板し6勝3敗、防御率4.06の成績に終わった。
人生初の長期離脱に一時は「積み上げてきたものが一気に崩れ去った。長いトンネルに入ったような。先が見えなかった」と落ち今込んだが、友人、トレーナーの支えなどもありリハビリに取り組んだ。現在は8割程度まで回復し来年1月のブルペン入りを目指していく。
変則的なフォームから繰り出させる150キロの直球が武器の左腕だが「全球思いっきり投げていたら、(故障)そりゃそうなる。全球全力じゃない投球術を身に付けないといけない」と課題も口にした。
来季の目標は「1年間、ケガなく1軍で投げること。開幕までに合わせられるように仕上げていくつもりです」。ケガに泣いたドラ1左腕が来季フル回転を誓った。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)
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