【試合戦評】埼玉西武の先発・野上投手が自己最多タイ11勝。復活の守護神・高橋朋投手と完封リレーをつなぐ

パ・リーグ インサイト

2017.10.1(日) 00:00

昨夜は先発・有原投手の8回3失点の粘投と試合終盤の集中打で逆転勝利を収めた北海道日本ハム。今日の先発マウンドには上沢投手が上がる。今季はここまで4勝8敗と黒星が先行しているものの、安定した投球を続けているだけに、今日も試合を作る好投が期待できる。

対する埼玉西武の先発は野上投手だ。前回登板では、プロ初完封で2013年以来の2桁勝利を達成した。今日も緩急自在の投球を駆使し、チームのリーグ2位の座を死守したい。

初回、上沢投手はいきなり1死2塁のピンチを背負うも、3番・浅村選手、4番・山川選手を打ち取って無失点。一方の野上投手は先頭打者に安打を許したが、3番・近藤選手を併殺打に打ち取り、北海道日本ハム打線の攻撃を3人で終わらせる。両投手が上々の立ち上がりを披露し、試合は静かに滑り出した。

その後も両先発が直球と変化球をコントロール良く投げ分け、5回までスコアボードに「0」を並べる。上沢投手は角度のある直球を主体に内野ゴロの山を築き、野上投手は自慢の緩急を駆使した投球で、北海道日本ハム打線に得点機を与えない。

6回も両軍無得点に終わり、投手戦が展開される中、ようやく試合が動いたのは7回表。1死から6番・栗山選手が敵失で出塁すると、続く外崎選手が安打と盗塁を決めて、1死2,3塁の好機を演出する。すると、8番・呉選手の打席で上沢投手が暴投。相手のミスで埼玉西武が先制に成功した。さらに2死3塁からは9番・岡田選手が中前適時打を放ち、試合終盤に埼玉西武が2点のリードを奪った。

さらに埼玉西武は9回表。先頭の森選手が四球を選び、続く金子侑選手の犠打で進塁。1死2塁の好機を作ると、7番・外崎選手に適時二塁打が飛び出し、追加点を挙げる。続く木村文選手の四球と盗塁などで1死2,3塁と再び好機を呼び込むと、9番・岡田選手の打席で、白村投手が暴投。またも相手のミスで1点を追加。そして直後に9番・岡田選手が適時打を放ち、この回3得点。スコアを5対0とし、埼玉西武がリードを5点に広げた。

最終回のマウンドに上がるのは、2016年4月以来の登板となる髙橋朋投手。安打を許すも、自慢の直球とスライダーで無失点に抑え、試合終了。埼玉西武が、5対0で北海道日本ハムに勝利した。先発の野上投手が8回を投げて被安打4、奪三振7、無四球無失点の好投で、自身最多タイの11勝目。野手陣も下位打線を担う外崎選手、岡田選手がともに猛打賞の活躍を見せ、勝利に貢献した。

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