【試合戦評】9回表に今宮選手が決勝打。福岡ソフトバンクが土壇場で投手戦を制す

パ・リーグ インサイト

2017.10.1(日) 00:00

昨夜の試合では、最大5点差を見事ひっくり返し、福岡ソフトバンクに大逆転勝利を収めたオリックス。今日の先発のディクソン投手は、ここ6試合勝ち星から遠ざかっている。持ち前の打たせて取る投球と打線の勢いを味方に、今日こそ白星を手にしたい。

対する福岡ソフトバンクは、石川投手が8月31日以来の先発マウンド。ここ5試合は中継ぎとして起用されたが、先発登板の白星を含めて4連勝中。「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」に向けて、状態の良さをアピールしたい。

初回、ディクソン投手は2死から四球で走者を出したものの、4番・デスパイネ選手をゴロで打ち取る。一方の石川投手は、オリックス打線を1つの三振を含む3者凡退に抑えた。

試合は両者一歩も譲らぬ投手戦になる。石川投手は2回裏、2つの四球と安打を許し無死満塁のピンチを背負う。しかし、外角と内角を上手く使い分けて後続を打ち取り、このピンチを切り抜ける。対するディクソン投手は4回表、連打と味方の失策で1死2,3塁となるが、打たせて取る投球でこの場面を凌いだ。試合は両チーム無得点のまま、こう着状態に陥る。

福岡ソフトバンクは4回から継投に入る。2番手・攝津投手は3回を投げてオリックス打線を無安打に抑える好投。一方のオリックスは先発・ディクソン投手が120球を費やしながらも7回無失点と粘り強い投球を見せた。

両チーム無得点のまま迎えた9回表、試合は動いた。オリックスは守護神・平野投手を送り込む。しかし1死から8番・江川選手が敵失で出塁すると、続く甲斐選手が犠打を決める。1番・明石選手は四球を選び2死1,2塁。この好機に2番・今宮選手が適時二塁打を放ち、福岡ソフトバンクが2点のリードを奪った。

9回裏は守護神・サファテ投手が登板し、打者3人をきっちりと抑えて54セーブ目。中継ぎ陣の好投に打線が応え、見事投手戦を制した。一方のオリックスは先発のディクソン投手が力投したものの、打線が好機を活かすことができなかった。

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