【試合戦評】高谷選手の1号3ランなどで5安打8得点の福岡ソフトバンク。今季最後の埼玉西武戦を勝利で飾る

パ・リーグ インサイト

2017.9.28(木) 00:00

福岡ソフトバンクと埼玉西武の最終戦。「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」を目前に控えた両チームにとって、今後の展開を占う重要なカードになることは間違いないだろう。福岡ソフトバンクの先発マウンドに上がるのは武田投手だ。前回登板の北海道日本ハム戦では、5回途中6失点で降板する悔しい結果に終わった。本来の投球を取り戻し、今後の登板につなげたい。

対して、現在リーグ3位の楽天と熾烈な2位争いを繰り広げている埼玉西武は、先発マウンドに岡本投手を送る。ここまで6勝を挙げているものの、8月16日以来白星が遠い。今日は、価値ある1勝を手繰り寄せる好投に期待したい。

武田投手の立ち上がりを突き、1回表から埼玉西武が攻勢に出た。1死から2番・源田選手が安打で出塁し、すかさず盗塁を決める。そして2死2塁から、4番・山川選手が真ん中に甘く入った直球をフルスイング。打球は大きな放物線を描いて左翼席中段に飛び込み、先制の21号2ランとなった。

しかし、先制を許した福岡ソフトバンクがすぐさま反撃に出る。2回裏、先頭のデスパイネ選手が高めに浮いた変化球を完璧に捉え、バックスクリーンへ運ぶ35号ソロ。現在、本塁打数リーグ単独トップを走る4番の一振りで、点差を1点に縮めた。続く3回裏も、先頭の本多選手が四球を選び、1番・明石選手が安打で出塁。1死から3番・中村晃選手も四球を選んで満塁とすると、敵失の間に2点を加え、福岡ソフトバンクが逆転に成功した。

一度勢い付いた福岡ソフトバンク打線が、なおも火を噴く。5回裏、先頭の中村晃選手と4番・デスパイネ選手が四球を選び、5番・松田選手の安打で無死満塁の絶好機を得る。まずは暴投で1点を加え、2死2,3塁から8番・高谷選手が右翼席に飛び込む1号3ラン。この回4点を奪った福岡ソフトバンクがスコアを7対2とし、5点の大きなリードを握った。

しかし7回表、強打の埼玉西武打線が意地を見せた。先頭の外崎選手が四球を選び、続く呉選手の安打で1,3塁とすると、1番・秋山選手の内野ゴロの間に1点を返す。さらに、2死3塁から3番・浅村選手がプロ通算1000本安打となる適時打を決め、2死1,3塁から5番・森選手も適時打を放ち、この回3得点。埼玉西武がスコアを5対7とし、点差を2点に縮めた。

ところがそこはリーグ王者。2点差に迫られた直後の7回裏に、川島選手の犠飛でスコアを8対5とし、福岡ソフトバンクが3点リードを握る。以降の8回表は森投手、9回表は守護神・サファテ投手に任せ、埼玉西武の反撃を許さず。試合はそのまま8対5で福岡ソフトバンクが勝利。敗れた埼玉西武は、打線の援護に投手陣が応えられず、悔しい敗戦となった。

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