大谷&トラウトは「球界で最も偉大&クールな選手」
22日(日本時間23日)は、米国の祝日「サンクスギビング・デー」(感謝祭)。その昔、英国から北米に渡ってきたプロテスタントの住民が、先住民族のネイティブアメリカンから農耕、漁業などのやり方を教わり、飢えをしのげたことから、住民たちが収穫をした際、先住民族に感謝の気持ちを込めて開いた祝宴が起源とされ、11月の第4木曜日が感謝祭当日となっている。
サンクスギビング・デーにちなみ、米メディア「CBSスポーツ」では、メジャー30球団が「今シーズン最も感謝すべきこと」を挙げた特集記事を掲載。エンゼルスは「トラウトとオオタニがいてくれたこと」を最も感謝すべきだとした。
記事では「球界最高の選手と球界でもっともクールな選手が、エンゼルスでプレーしている。どれだけラッキーなことだろうか。2012年のメジャーデビュー以来、マイク・トラウトは球界最高の選手であり、オオタニはと言うと、ワォ、何というデビューを飾ったことか」と指摘。メジャー屈指のスター選手であるトラウトと、球界に「二刀流ブーム」を巻き起こした新人王の大谷が、同じチームでプレーしている“贅沢さ”を強調した。
さらに、大谷が新しい文化と新しいリーグに順応しながら、移籍初年から輝かしい実績を残したことに言及。「オオタニの偉大さは、WARで計れるレベルを超越している」と絶賛した。ベーブ・ルースが二刀流で活躍したのは、1世紀も前の話。その頃を知る人はほぼいない現代に、世界最高峰のメジャーで二刀流を甦らせた大谷の凄さは、米国人をも感嘆させるレベルだった。
セイバーメトリクスでは計算できない大谷の存在価値
「WAR」はセイバーメトリクスにおける野球選手の価値を示す総合指標。野球が高度なデータ化をたどる今、「数値を超えた存在」という賛辞は最高レベルとも言えるだろう。記者投票である新人王受賞も、米国メディアの大谷に対する見方を物語っている。
大谷は右肘の靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けたばかりで、来季は投手としての登板はない。だが、打者としての大谷は健在だ。記事では「彼とトラウトが同じチームに所属する事実こそ、エンゼルス戦を必見のテレビ番組としている」とし、この2人により球団人気が支えられている事実を指摘している。
2020年に大谷は投手として復帰予定だが、その年、トラウトは契約最終年を迎える。この2人の共演が見られるうちに、エンゼルスは悲願のプレーオフ進出、そしてワールドシリーズ制覇を果たしたい。
(Full-Count編集部)
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