ウルフ、カスティーヨは故障に泣き、メヒアはわずか9本塁打
10年ぶり22度目のリーグ制覇を成し遂げた埼玉西武。“山賊打線”とも“獅子おどし打線”とも呼ばれた超強力打線が12球団ダントツトップとなる792得点を叩き出し、開幕から一度も首位の座を明け渡すことなくゴールテープを切った。チーム防御率4.24はリーグワースト、12球団でもブービーとなる数字だったが、打線がそれを補って余りあるだけの破壊力を見せつけた。
悲願のリーグ優勝を果たしたレギュラーシーズンとは一転、クライマックスシリーズでは悔しさの残る結末に。リーグ2位の福岡ソフトバンクを相手に2勝4敗で敗れて、日本シリーズ進出ならず。シーズン中から不安材料とされていた投手陣が踏ん張り切れず、涙を呑んだ。
打線では秋山翔吾や源田壮亮、山川穂高、浅村栄斗、投手陣でも菊池雄星や多和田真三郎、榎田大樹などなど日本人選手の活躍が目立った一方で、リーグ優勝チームにしては、5人在籍した助っ人外国人の貢献度は低かったと言わざるを得ない。
その中でチームを助けたのはヒースとマーティンの途中加入の2人。BCリーグの富山から5月に加入したヒースは中盤以降はセットアッパー、クローザーを務め、13セーブ9ホールドをマーク。補強期限ギリギリの7月下旬に加入。セットアッパーの座を任され、10ホールドを記録した。
先発としてシーズンをスタートさせたカスティーヨだったが、シーズン中にチーム事情から抑えに配置転換。右肘の張りのため7月に登録を抹消され、先日、右肘の手術を受けたことが発表された。先発ローテの一角と期待されたウルフも故障もあり4勝止まり。ワグナーはシーズン中にウエーバー公示され、自由契約となった。
2016年オフに3年15億円の大型契約を結んだメヒアは2年連続で成績が下降。今季は82試合でわずか9本塁打に終わり、打率.212と、いずれも来日後ワーストの成績だった。メヒアは来季が3年契約の3年目となる。
【埼玉西武の今季助っ人の成績】
カイル・マーティン投手
22試合2勝1敗1セーブ10ホールド 21.2回 26三振 2.08
ファビオ・カスティーヨ投手
20試合7勝4敗3セーブ1ホールド 74.1回 51三振 4.48
ブライアン・ウルフ投手
14試合4勝4敗0セーブ0ホールド 66回 40三振 4.77
デュアンテ・ヒース投手
42試合4勝1敗13セーブ9ホールド 39.2回 53三振 2.50
郭俊麟投手
3試合1勝0敗0セーブ0ホールド 6.32
ニール・ワグナー投手
36試合2勝1敗1セーブ9ホールド 32回 24三振 4.22
エルネスト・メヒア内野手
82試合212打数45安打9本塁打21打点 .212 OPS.655
(Full-Count編集部)
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