4/15はジャッキー・ロビンソンデー。背番号「42」歴代パ・リーグ戦士

パ・リーグ インサイト 望月遼太

2025.4.15(火) 10:00

ミチェル・アブレイユ氏(左)ウィリー・モー・ペーニャ氏(右)ⓒパーソル パ・リーグTV
ミチェル・アブレイユ氏(左)ウィリー・モー・ペーニャ氏(右)ⓒパーソル パ・リーグTV

MLBでは、4月15日に全ての選手が背番号「42」を着用して試合に臨む

 4月15日は、黒人選手がMLBに参加する道を切り拓いたジャッキー・ロビンソン氏が、MLBでデビューを果たした日付だ。同氏の功績をたたえ、MLBでは毎年4月15日に「ジャッキー・ロビンソン・デー」として、全ての選手が背番号「42」を着用して試合に臨んでいる。

 NPBでプレーすることになった外国人選手のなかには、この番号を希望する選手も多い。今回は、パ・リーグにおいて過去に背番号「42」を使用した外国人選手たちのなかで、とりわけ印象的な活躍を見せた顔ぶれを紹介。各球団の背番号「42」が持つ歴史を振り返るとともに、2025年にこの背番号を着用している選手たちの活躍にも期待を寄せたい。

ファイターズ

 1995年途中にファイターズに入団したバーナード・ブリトー氏は、同年にわずか56試合で21本塁打と量産し、打率.313、50打点、長打率.636と圧倒的な成績を残した。翌1996年も126試合で29本塁打、83打点を記録し、2位に躍進したチームをけん引した。

 2007年に加入したブライアン・スウィーニー氏は同年のリーグ優勝に貢献し、来日2年目の2008年には先発陣の主力として12勝を挙げた。ミチェル・アブレイユ氏は2013年に31本塁打、95打点を記録し、来日1年目にして本塁打王に輝く快挙を達成した。

 2025年現在は来日2年目となるアニュラス・ザバラ投手が同番号を使用している。今季こそは持ち味の豪速球を存分に披露してほしいところだ。

イーグルス

 球団創設2年目の2006年にライオンズから移籍したホセ・フェルナンデス氏は、背番号「42」を着用した加入初年度に、打率.302、28本塁打、88打点を記録。球団史上初の個人タイトルとなる三塁手部門のベストナインに輝く活躍を見せ、主砲として黎明期のチームを支えた。

 2017年に入団したフランク・ハーマン氏は3年間で153試合に登板して66ホールド、19セーブを記録し、勝ちパターンの一角としてチームのブルペンを支える存在となった。

ライオンズ

 アレックス・カブレラ氏は来日1年目の2001年に49本塁打、124打点をたたき出すと、翌2002年には当時のNPBタイ記録となるシーズン55本塁打を記録。2001年から3年連続で49本塁打、110打点以上を達成し、在籍7年間で273本塁打を放つ圧倒的な打棒を発揮し、NPB史上に残る強打者の一人として特大のインパクトを残してみせた。

 カブレラ氏が退団した2008年に入団し、背番号「42」を引き継いだクレイグ・ブラゼル氏も、同年に4番打者として27本塁打、87打点を挙げてリーグ優勝に貢献。カイル・マーティン氏は2018年途中に来日して12ホールドポイント、1セーブを挙げ、防御率2.08と安定した投球を披露。苦境にあったブルペンの救世主として、同年のリーグ優勝に貢献した。

 現在この番号を着用しているボー・タカハシ投手も、先発と中継ぎをこなしながら過去3年間で88試合に登板。来日4年目の今季もマルチな才能を発揮し、主力投手の一人として存在感を放てるか。

マリーンズ

 エリック・ヒルマン氏は左の先発として出色の投球を展開し、来日初年度の1995年に12勝、翌1996年に14勝を挙げた。ホセ・フェルナンデス氏も来日1年目の2003年に打率.303、32本塁打、100打点を記録し、長きにわたる日本球界での活躍の礎を築いた。

 ダン・セラフィニ氏は来日2年目の2005年に11勝を挙げて防御率2.91と好投し、同年のリーグ優勝と日本一に大きく貢献した。2020年にイーグルスから移籍したフランク・ハーマン氏は在籍2年間で47ホールドを記録し、2年連続で2位に入ったチームの躍進にも寄与した。

 2023年に巨人から移籍したC.C.メルセデス投手も2年続けて先発の一角として登板を重ね、チームのAクラス入りに貢献。今季は来日1年目のブライアン・サモンズ投手が背番号「42」を着用しており、先達のような活躍に期待がかかる。

バファローズ

 2008年にライオンズから移籍したアレックス・カブレラ氏は、同年に打率.315、36本塁打、104打点を挙げてチームの2位躍進に貢献。2010年には打率.331を記録してシーズン終盤まで首位打者争いを演じるなど、バファローズでも主軸としてチームを支えた。

 ウィリー・モー・ペーニャ氏は2014年にホークスからバファローズに移籍し、同年に自己最多の32本塁打を記録。圧巻のパワーを発揮してシーズン最終盤まで本塁打王争いに加わり、熾烈な優勝争いを繰り広げたチームを4番打者として力強くけん引した。

 現在この背番号を着用するアンドレス・マチャド投手は、来日1年目の2024年に53試合で19ホールドポイント、球団外国人投手最多の23セーブ、防御率2.03と好投し、今季も勝ちパターンの一角として活躍を続けている。

ホークス

 フリオ・ズレータ氏はシーズン途中入団の2003年にわずか67試合で13本塁打を放ち、チームのリーグ優勝と日本一に貢献。続く2004年は37本塁打、100打点と成績を伸ばし、2005年には打率.319、43本塁打、99打点と打撃三部門全てでリーグ2位に入る活躍を披露。在籍3年半で122本塁打を記録した打棒と、陽気な「パナマ運河」のパフォーマンスによって人気を博した。

パ・リーグ6球団全てにおいて、顕著な成功例が存在した点は興味深い

 球団史に残る偉大な外国人選手が背番号「42」を着用していた例も多く、6球団全てで顕著な成功例が見られた点は興味深いところだ。2025年にこの番号を背負ってプレーする選手たちがグラウンドで躍動する姿にも、ぜひ注目してみてはいかがだろうか。

文・望月遼太

関連LIVE配信

パ・リーグ.com ニュース

4/15はジャッキー・ロビンソンデー。背番号「42」歴代パ・リーグ戦士