1軍で10試合登板も、50万円ダウンの1400万円でサイン
福岡ソフトバンクの2016年ドラフト1位右腕・田中正義投手が19日、契約更改交渉を行い、2年連続のダウン提示となる50万円減の年俸1400万円(金額は推定)でサインした。プロ2年目の今季は、シーズン序盤に中継ぎで10試合に登板したものの、防御率8.56と結果を残せず、5月25日に登録抹消。そこからはファーム暮らしが続いた。
交渉を終えた田中は冒頭から「チームの力になれなかったので情けない気持ちが強い」と唇を噛んだ。球団からは「今年得たものを出してくれることを期待している」と来季への期待を込められ、「2年間期待を裏切ってきたので来年は力になれるように頑張るだけ」と力を込めた。
もちろん目指すのは1軍での登板だが「1軍はかなり激しい競争。どこをやりたいと言えるような立場でもないので、与えられたところで結果を出すだけです」という右腕。シーズン後の秋季教育リーグや秋季キャンプで手応えは感じているとも語り「少しずつ良くなってきているので継続して春のキャンプとオープン戦では自信を持って投げられるようにしたい」と懸命に前を向いた。
「来年チームに貢献できないと厳しくなるし、結果が求められる1年になる。期待して見てもらうのも長くはない」と、3年目となる来季は背水の陣で臨む覚悟を滲ませていた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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