2年連続日本一、12球団で最も景気いい鷹の契約更改 今季の大幅アップ候補は…

Full-Count

2018.11.16(金) 20:10

福岡ソフトバンク・甲斐拓也※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)
福岡ソフトバンク・甲斐拓也※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)

昨年は大幅増続出で1億円プレーヤーが17人、4億円超が8人に

 2年連続で日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークス。ペナントレースでは埼玉西武の後塵を拝して2位に終わったものの、クライマックスシリーズで埼玉西武を破り、過去に何度も悔しさを味合わされてきた“下克上”を初めて達成した。広島との日本シリーズでも接戦に次ぐ接戦を、勝負強さを発揮して制し、2年連続の頂点に立った。

 15日まで行われていた「2018日米野球」も幕を閉じ、プロ野球界もいよいよ本格的なオフシーズンの到来となる。FA補強などで加熱するオフだが、例年注目を集めるのが、福岡ソフトバンクの契約更改。既に若手の交渉は秋季キャンプ地で行われており、主力選手の契約更改交渉は例年12月に入ってから本格化していく。

 昨季はリーグ優勝、そして日本一に輝き、バラ色のオフを迎えた福岡ソフトバンク。契約更改では軒並みアップが続き、出るわ出るわの大幅増の連続。終わってみれば、1億円プレーヤーが17人に、4億円プレーヤーが8人にと、桁違いの数字がそこには並んだ。

 12球団で選手平均年俸はダントツのトップ。ここ5年でリーグ優勝3回、日本一4回。他球団を遥かに凌駕する成績を収め、さらには球団の売上高は300億円に迫るとも言われる。圧倒的な収益を誇るだけに、破格の待遇も頷ける。今オフは本多雄一が現役を引退、摂津正、五十嵐亮太のベテラン2人が構想外となって退団となり、1億円プレーヤーは14人に減少。とはいえ、2年連続での日本一ということで、今季も景気のいい声が聞こえてきそうだ。

 主砲の柳田悠岐が3年契約の1年目など、主力選手の多くは複数年契約を結んでいるものの、今季は、それほど年俸の高くない選手の活躍も目立ったシーズン。そういった選手たちの笑顔が、今オフは見られそうなのだ。そこで、今オフの契約更改で大幅アップを勝ち取りそうな選手たちを見ていこう。(金額はすべて推定)

甲斐は今季4000万円、上林は3500万円だった

◯甲斐拓也捕手(4000万円→?)
133試合314打数67安打7本塁打37打点 .213
 “甲斐キャノン”で一躍、脚光を浴びた。打撃成績を見れば、打率.213と満足いくものではないものの、7本塁打を放ったパンチ力と、ここ1番での勝負強さは光った。そして何より盗塁阻止率.447の肩を武器とする守備力は今やホークスに欠かせぬ武器で、2年連続2度目のゴールデングラブ賞を獲得。さすがに1億の大台には届かないだろうが、倍増の8000万円を超えるところまではアップするのではないか。

◯上林誠知外野手(3500万円→?)
143試合551打数149安打22本塁打62打点 .270
 常勝軍団福岡ソフトバンクで外野のレギュラーを完全に手中に収めた23歳。初めて全試合出場を果たし、22本塁打62打点はいずれもキャリアハイ。広大な守備範囲と、幾度となく走者を刺したレーザービームは他球団にとっては脅威そのもの。甲斐と同様に8000万円前後まではアップしそうだ。

◯加治屋蓮投手(1000万円→?)
72試合4勝3敗0セーブ31ホールド 66.2回 3.38
 2013年のドラフト1位が5年目でついに覚醒。サファテ、岩嵜を怪我で欠くリリーフ陣でセットアッパーの座を射止め、球団最多タイ記録となる72試合に登板。31ホールドをマークし、チームにとっての救世主となった。今季の年俸1000万円から4倍となる4000万円あたりも見えてくるのではないだろうか。

◯石川柊太投手(3000万円→?)
42試合13勝6敗0セーブ6ホールド 127.1回 3.60
 先発、中継ぎの双方でフル回転。先発で16試合、中継ぎで28試合、計42試合に登板して、チームトップタイとなる13勝をマークした。その働きぶりは頭が下がるほどのもので、今季年俸の3000万円から2倍から3倍増となるのは堅いのではないか。

◯森唯斗投手(1億3000万円→?)
66試合2勝4敗37セーブ6ホールド 61.6回 2.79
 加治屋とともにサファテ、岩嵜を欠くリリーフ陣で救世主となった。盟友サファテの代役としてクローザーを任されると、37セーブをマークして初のセーブ王を獲得。抑えとなった当初は不安定さもあったが、中盤以降、日増しに安定感を増していった。プロ入りから5年連続50試合超に登板とタフさも。2億の大台を突破しても、何ら不思議ではない。

◯嘉弥真新也投手(4000万円→?)
67試合2勝1敗0セーブ25ホールド 33回 2.45
 ホークスの誇る左キラー。昨季に続いてその役割を十二分に果たし、25ホールドをマークした。左打者に対する場面での登板ばかりが目立つが、実のところ、右打者にも今季レギュラーシーズンでは1本の安打も打たれていない。満塁の絶体絶命のピンチを凌ぐなど、数字だけでは測れない貢献度もあり、倍増以上は期待したいところだ。

◯牧原大成内野手(1200万円→?)
59試合249打数79安打3本塁打26打点 .317
 シーズン途中から二塁の座を掴んだ牧原。59試合の出場だが、夏場以降の調子を取り戻したチームの原動力となった。終盤に故障し、ポストシーズンにも出場できなかったが、貢献度は高い。2倍から2.5倍ほどのアップとなるのではないか。

(Full-Count編集部)

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