今季8勝10敗の左腕スカッグスが大谷の快挙を振り返る
ア・リーグの「ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)」を受賞したエンゼルスの大谷翔平投手。シーズン終了後に損傷した右肘靱帯を再建するトミー・ジョン手術を受けているが、チームメートは打者として復帰することになる“一刀流”大谷に大きな期待を寄せている。
2001年のマリナーズのイチロー外野手以来となる日本人メジャーリーガーの新人王受賞となった大谷。エンゼルス史上でも3人目の快挙となったが、チームメートも心から喜んでいる。今季8勝10敗、防御率4.02という成績だった左腕のタイラー・スカッグス投手がMLB公式ラジオ局「MLBネットワーク・ラジオ」に出演。大谷の快挙を振り返った。
「何よりもまず、スプリングトレーニングの時点では(大谷が)今季どうなるか予想できなかった。彼は野球そのものよりも、僕たちチーム(の環境)に順応していたんだ。だから、スプリングトレーニングで最高の成績を残したわけではなかったんだ」
アリゾナ州テンピでのスプリングトレーニングではオープン戦で防御率27.00、打率.120とメジャーへの適応に苦しんだかに見えた大谷。だが、蓋を開けてみれば、開幕直後に二刀流旋風を米国に巻き起こした。
投手・大谷も絶賛「最初の数試合は文字通り攻略不能だった」
「シーズンが始まると、マウンドに立てば信じられないほど素晴らい活躍をする彼の姿を誰もが目にしていた。最初の数試合は文字通り攻略不能だったんだ。(打者としては)ホームランだってどれだけ打ったことか。あのクオリティで毎日打席に立つ彼の姿を想像してごらんよ。どれほどの打撃を見せてくれることか。来年(の大谷の活躍)が待ち遠しいよ」
先発投手としてローテーションを形成した仲間、スカッグスはこう語った。手術の影響で来季はマウンドに立つことはない大谷だが、打者一本で復帰することになる。
今季は打率.285、22本塁打、61打点と活躍。ア・リーグMVPで2位だったマイク・トラウト外野手と中軸を担ったが、打者に専念した場合、大谷がどれほどの打撃を見せてくれるのか。故障続出の先発ローテーションでエース格の奮闘を見せた左腕も期待している。
「彼はただただ素晴らしかった。ショータイムは準備万端だと思うよ」。スカッグスは打者大谷のビッグフライ連発を予想していた。
(Full-Count編集部)
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