5月に行われた「YOKOSO桃猿」以来となる台湾上陸を果たした千葉ロッテのマスコットキャラクター「謎の魚」。5月の段階では第3形態までを披露していたが、今回は第5形態まで進化してからの再上陸。成長(?)した姿を見せ、台湾の野球ファンを沸かせた。
それにしてもなぜ、謎の魚はこれほどまでに台湾の野球ファンの注目を集めるのか。台湾のメディア関係者に聞くと「単純に面白い」、「アクションが強い」、「あんな動きをするマスコットは台湾にいない」と、海外のマスコットの新鮮さが響いている様子。台湾プロ野球4球団のマスコットは全体的に大柄なものが多く、ゆっくりとした動きが多い。一方、謎の魚は予想できないエキセントリックな動きが多く、そのギャップが台湾のファンの興味を引いている様子だ。
また「見た目はブスだけどかわいさがある」というストレートな声もあり、いわゆる「キモカワイイ」感もその魅力とのこと。今回一緒に台湾を訪れたメインマスコットのマーくんや、5月に謎の魚とともに訪台した北海道日本ハムのフレップ、東北楽天のクラッチも場内コンコースを通るたびに多くのファンに囲まれていたのだが、彼らの持つ正統派のかわいさとは別の魅力に引き付けられる人もいる。
中には「FOXスポーツ台湾でパ・リーグの試合が見られるので、それで興味を持った」という声も。2016年からFOXスポーツ台湾はパ・リーグの試合を1週間に10試合以上、年間260試合以上放送しており、千葉ロッテのホームゲームも中継されている。そこで奇妙な魚の存在を知り、「次はどんな姿になるのか、というストーリー」に乗ったファンもいるようだ。
海をまたいで人気を博する謎の魚。来季はどんな行動と進化で、日本だけでなく台湾のファンも魅了してくれるだろうか。
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