【試合戦評】延長戦の末押し出しで埼玉西武がサヨナラ勝ち。山川選手は勝利を呼び込む2試合連続の本塁打

パ・リーグ インサイト

2017.9.17(日) 00:00

昨夜、見事2年ぶり18回目のパ・リーグ制覇を決めた福岡ソフトバンク。今日は、前回登板で自己最多を更新する13勝目を挙げた千賀投手がマウンドに上がる。昨日はビールかけに参加せず、今日の登板に備えた。優勝の勢いに乗って、さらに勝ち星を増やしたい。対する埼玉西武の先発は多和田投手。自身3連敗中だが、持ち味の伸びのあるストレートと変化球を織り交ぜた投球で、チームに勝利を呼び込みたい。

初回、多和田投手はいきなり1死1,2塁のピンチを招く。しかし4番・柳田選手、5番・デスパイネ選手を打ち取り無失点で切り抜ける。対する千賀選手は2者連続三振を含む3者凡退の投球で上々の立ち上がりを見せた。

先制したのは埼玉西武だった。2回裏、先頭の山川選手が内野安打で出塁。5番・浅村選手は三振に倒れるが、続く栗山選手が安打を放つと、7番・中村選手が四球を選んで1死満塁となる。この好機で8番・外崎選手はファウルで粘り、14球目を右翼の深いところへ。犠飛で1点を奪い、埼玉西武が先制に成功した。

3回以降、両投手が粘り強い投球を披露し、投手戦が展開される。多和田投手は3回表、2死1,3塁とピンチを招くも、一塁手・山川選手の好プレーもあって無失点で切り抜ける。一方の千賀投手は6回裏、2死から2つの四球と安打を許し2死満塁。しかし8番・外崎選手を内野ゴロに打ち取り、ピンチを無失点で凌いだ。

再び試合が動いたのは8回表。先頭の中村晃選手が内野安打で出塁すると、続く柳田選手も安打を放つ。敵失で無死2,3塁となり、この好機で5番・デスパイネ選手が勝ち越し適時打。福岡ソフトバンクがスコアを2対1とし、試合終盤で逆転に成功した。

しかし、直後の8回裏、先頭の山川選手が福岡ソフトバンクの「勝利の方程式」、岩嵜投手の直球を捉えた。打球はバックスクリーンへ飛び込み、2試合連続の18号ソロとなる。4番の一振りで、埼玉西武が試合を振り出しに戻した。

9回は両チーム無得点に終わり、同点で迎えた延長10回裏。先頭の源田選手が左前打で出塁し、悪送球と犠打で1死3塁となる。4番・山川選手と5番・浅村選手は敬遠され、1死満塁の場面。この絶好機に6番・栗山選手が落ち着いて押し出し四球を選び、埼玉西武がまさかの展開で延長サヨナラ勝ちを収めた。

「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ本拠地開催のため、2位死守に向けて負けられない試合が続く埼玉西武。明日はカード勝ち越しを懸けて試合に挑む。敗れた福岡ソフトバンクは、打線が2桁安打を放ち試合終盤に逆転に成功したものの、救援陣が踏ん張れず。リーグ優勝翌日の試合を勝利で飾ることはできなかった。

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