日本野球機構は11月7日、2019年度のセ・パ公式戦の日程を発表した。
2019年のパ・リーグ公式戦は、3月29日(金)に札幌ドーム、ZOZOマリンスタジアム、ヤフオクドームでそれぞれ開幕の時を迎える。18試合の交流戦を含む全143試合を戦い、半年間の熾烈なペナントレースが繰り広げられる。
【開幕カード】
北海道日本ハムvsオリックス
千葉ロッテvs東北楽天
福岡ソフトバンクvs埼玉西武
なんといっても注目は、ヤフオクドームで行われる、リーグ王者・埼玉西武と日本シリーズ覇者・福岡ソフトバンクがいきなり激突する一戦だろう。埼玉西武は過去37年間でBクラスに沈んだ回数はわずか5回と、リーグ随一の安定感を長年保ち続けている。
そのため、これまでは開幕戦が本拠地開催となるケースが大半を占めていた。そういった事情もあってか、ライオンズが福岡の地で開幕戦を戦うのは、まだチームが平和台球場に本拠地を置いていた、クラウンライター時代の1978年(vs近鉄)以来実に41年ぶりの出来事となっている。
もちろん、このカードが注目を集めているのは物珍しさだけが理由ではない。「パーソル CS パ」ではシーズン2位の福岡ソフトバンクが下剋上を果たし、その勢いのまま日本一まで駆け上がっていっただけに、リーグ優勝を達成しながら日本シリーズに進出することができなかった埼玉西武にとって、開幕早々にリベンジを果たす機会が訪れる形となっている。
シーズン終了セレモニーでは悔しさのあまりマイクの前で男泣きを見せた辻監督率いる埼玉西武が、悔しさを糧にさらなる成長を遂げた姿を見せるのか。それとも、ホームの大歓声を背に戦う福岡ソフトバンクが、ポストシーズンで見せた強さを保って返り討ちを果たすのか。リーグ屈指の強豪2チームが激突する開幕戦は、シーズン全体の戦いを占ううえでも重要なものとなってきそうだ。
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