【試合戦評】福岡ソフトバンクが盤石の試合運びで2年ぶりのパ・リーグ制覇。サファテ投手が胴上げ投手

パ・リーグ インサイト

2017.9.16(土) 00:00

現在マジック「1」と、パ・リーグ制覇に王手をかけている福岡ソフトバンク。今日の埼玉西武戦を勝つか引き分けるかで、2年ぶりのリーグ優勝が決定する。大事な一戦の先発を託されたのは東浜投手。今季は実質的なエースとしてチームを支え、リーグトップタイの15勝を挙げている。その右腕でチームを栄冠へ導くことができるか。

対する埼玉西武の先発は野上投手。球団記録に迫る13連勝を支えた「炎獅子ユニホーム」を再び着用し、胴上げ阻止を目指す。

初回、野上投手は失策も絡んで走者を許すものの後続を抑え、上々の立ち上がりを見せる。一方の東浜投手は2者連続三振を含む3者凡退。両チームとも静かな滑り出しとなったが、先に試合を動かしたのは埼玉西武だった。2回裏、先頭の山川選手が2球目の直球を捉え、左翼席へ放り込む第17号ソロ。売り出し中の大砲の一振りで、埼玉西武が1点を先制する。

先制を許した福岡ソフトバンクだったが、4回表に1死から3番・中村晃選手が安打で出塁し、1死1塁の場面を作る。ここで、4番・柳田選手が外角の変化球をフルスイング。打球は逆方向へ飛び込む第30号2ランとなり、福岡ソフトバンクが逆転に成功した。

さらに5回表にも、先頭の高田選手が左前打で出塁し、続く明石選手が犠打を決めて1死2塁とすると、2番・今宮選手が適時打。追加点を挙げる。なおも1死1塁から3番・中村晃選手も安打で続き、4番・柳田選手と5番・デスパイネ選手が連続適時打。4連打でスコアを6対1とし、福岡ソフトバンクが試合中盤で大きなリードを握る。

大量援護をもらった東浜投手は3回以降無失点に抑える好投。6回裏には1死1,3塁のピンチを招くが、3番・森選手と今日本塁打を放っている4番・山川選手を打ち取って、無失点に抑える。最終的に6回を投げて被安打2、奪三振9、与四球2、失点1と、いつも通り安定した投球でリードを守り切り、鉄壁の「勝利の方程式」にマウンドを託した。

7回表に5番・デスパイネ選手の第33号ソロでさらに1点を加え、福岡ソフトバンクの6点リードで迎えた7回裏をモイネロ投手が、8回裏を岩嵜投手がそれぞれ無失点に抑える。9回裏は絶対的守護神・サファテ投手がマウンドに。

埼玉西武打線が意地を見せて2点を奪うものの、反撃もそこまで。試合は7対3で福岡ソフトバンクが勝利し、2年ぶり18回目のパ・リーグ制覇を決めた。2015年より1日早い、リーグ史上最速の優勝となった。

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