ペナントレース2位から“下克上”で頂点に
■福岡ソフトバンク 2-0 広島(3日・マツダスタジアム)
福岡ソフトバンクが2年連続9度目の日本一に輝いた。3日、敵地マツダスタジアムに舞台を戻して行われた広島との日本シリーズ第6戦。3勝1敗1分けと王手をかけて敵地に乗り込んだ福岡ソフトバンクは4回に西田のスクイズで先制し、5回にはグラシアルのソロ本塁打で追加点を奪った。この2点のリードを先発のバンデンハーク、そして鉄壁のリリーフ陣が守り抜いて逃げ切り勝ちを収めた。
2位に終わったペナントレースの悔しさが、日本の頂点に繋がった。本拠地ヤフオクドームに戻っての第3戦から怒涛の4連勝。守護神の森が、最後の打者を打ち取ると、敵地のグラウンド上にホークスナインの歓喜の輪が出来上がった。弾ける笑顔。その中心に立った工藤公康監督は、ナインの手で15度、宙を舞った。
故障者続出の苦しいシーズンから、2年連続の頂点に立った工藤監督。試合終了の瞬間には両手を掲げてガッツポーズ。試合後には監督インタビューに立ち「ありがとうございます。最高に幸せでしたし、選手たちがシーズン終盤から休むことなく突っ走ってくれた。選手のみんなありがとう。僕は初めてなので2位という悔しい思いをして、とにかく日本一目指して頑張ろうという強い気持ちがあったからここまでこれたと思っています。福岡にいるファンの後押しで本来の形、野球をやることができて3連勝できた。広島さんは強くて、どこで復調するか、逆転されるかドキドキしながら見ていた。一つになって日本一を目指そうと切磋琢磨することができ、わずかな差で勝つことができた」と喜びを語った。
(Full-Count編集部)
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