セ・リーグ覇者の広島打線を相手に2回1安打無失点
■広島 5-1 福岡ソフトバンク(28日・マツダスタジアム)
福岡ソフトバンクの育成出身ルーキー・大竹耕太郎投手が日本シリーズ初登板を果たし、2回を1安打無失点に抑えた。
先発のバンデンハーク投手の後を受けて6回から登板した大竹は、2イニングを投げて許したヒットはわずか1本。その走者も自らの牽制で誘い出し、結果的に打者6人で終えた。日本シリーズの初登板も「緊張はなかったです」とケロリ。さらに「緊張するから球がいかないんじゃなくて、球がいかないから緊張するんだということが分かりました」と言ってのけた。
クライマックスシリーズでは納得のいく投球ができなかったが「自分がしっくり来る環境にあれば強い球が投げられるということ。カーブでもカウントが取れたし、どの球種でも腕が振れました。こういう感覚が埼玉西武戦ではできなかった」と、大舞台での登板で成長を実感した様子だった。
「投げたくてうずうずしていたし、次も早く投げたいですね」
“育成出身ルーキーの日本シリーズ初登板”というド緊張間違いなしのシチュエーションを、大竹はさらりと自らの収穫の場にしてみせた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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