初戦から両軍15投手を費やす総力戦。「SMBC日本シリーズ 2018」第1戦は延長12回引き分け

パ・リーグ インサイト

2018.10.27(土) 23:13

福岡ソフトバンクホークス・デスパイネ選手(C)PLM
福岡ソフトバンクホークス・デスパイネ選手(C)PLM

 10月27日、マツダスタジアムで行われた広島と福岡ソフトバンクの「SMBC日本シリーズ 2018」第1戦は、いきなり延長12回までもつれる熱戦となったが、2対2の引き分けに終わった。

 福岡ソフトバンク先発・千賀投手は苦しい立ち上がりだった。1回裏、1死から2番・菊池選手に先制ソロを浴びると、5番・松山選手に適時打を浴びてさらに1失点。0対2と、早い段階からチームは広島を追い掛ける展開となる。

 しかし千賀投手は2回から立ち直りを見せ、打線も5回表、広島先発・大瀬良投手の隙を突いた。この回先頭の中村晃選手がチーム初安打を放つと、内川選手も中安打で続く。7番・西田選手、8番・甲斐選手は内野ゴロに打ち取られるものの、その間に走者が進塁して2死2,3塁の場面。ここで9番・千賀投手の代打で打席に入ったデスパイネ選手の二ゴロが、執念の適時内野安打に。敵失もあって走者2人が生還し、2対2と試合は振り出しに戻った。

 以降は福岡ソフトバンク投手陣が奮闘。5回裏から2イニングスを武田投手、7回裏から2イニングスを石川投手、9回裏を森投手が無失点に抑え、広島の勝ち越しを許さず。そんな投手陣の好投に応えたい打線だったが、広島の継投の前にチャンスを作れない。試合は同点のまま、延長戦へ突入した。

 10回裏、11回裏は加治屋投手が気迫の投球を見せて広島打線を抑えるが、打線は再三の好機をものにすることができず。12回裏を高橋礼投手、モイネロ投手が無失点で締めて試合終了。延長12回までもつれ込んだ試合は、2対2の引き分けに終わった。

 両チームの投手陣が延長12回を投げ抜く投手戦を展開。互いに一歩も譲らないハイレベルな試合は延長の末に引き分けという結果となった。

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