大舞台でも平常心「チームに流れを持って来られるように」
■広島 – 福岡ソフトバンク(27日・マツダスタジアム)
福岡ソフトバンクの千賀滉大投手が、27日から始まる「SMBC日本シリーズ2018」の開幕を託された。敵地での大舞台を控え、25歳右腕は「普段と変わらない心境です」と平常心を強調した。
小雨が続くマツダスタジアムで前日練習を終えた千賀は、落ち着いた表情で報道陣の前に姿を見せた。「チームに流れを持って来られるように。気持ちの高ぶりはないです。普段と変わらない心境ですね」と語った。
セ・リーグ3連覇を果たした広島について「打線が強い印象。足もありますし、長打もある。埼玉西武と同じくらい気を引き締めないといけないと思います」とし、「投手がそれを抑えることができれば流れは来ると思います」と自ら流れを生む心構えだ。
相手先発は今季最多勝の大瀬良大地投手だが、「直接戦うわけじゃないので、自分のピッチングをするだけです」と気に掛ける様子はない。とはいえ、DH制がないだけに打者・大瀬良との対決は実現するはずだ。「セ・リーグは投手でもしっかり球を見てくる。普通の打者として(気を)抜かずに投げていきたい」と千賀。自らの打撃については「(打席に立つのが)怖いです。そっちのセンスはないので」と苦笑いした。
短期決戦だけに、初戦の勝敗はシリーズのトーンを決める。「いいパフォーマンスを出せるように準備するだけです。ここまで来たら気持ちでぶつかっていくだけ。しっかり試合を作れるように投げたいです」と気合いを入れ直した。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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