【試合戦評】吉田正選手が「Amazing」な一発で2年連続2桁本塁打到達。オリックスが7安打11得点で乱打戦を制す

パ・リーグ インサイト

2017.9.3(日) 00:00

昨日の試合で山岡投手が7勝目を挙げ、今季埼玉西武戦での勝ち越しを決めたオリックス。今日の先発は山﨑福投手。前回登板では、2番手としてマウンドに上がったものの、制球に苦しみ黒星を喫した。今季6度目の先発登板となる今日はどのように試合を作っていくか、注目したい。一方、昨日は強力打線が沈黙してしまった埼玉西武。先発マウンドにはウルフ投手を送る。持ち味の打たせて取る投球で、自身3度目の2桁勝利を達成できるか。

試合は序盤から動きを見せる。1回表、2死から3番・秋山選手が中前打で出塁すると、続く浅村選手が適時二塁打を放ち、埼玉西武が1点の先制に成功する。だがその裏、先頭の駿太選手が三塁打を放ち、適時失策ですぐさま同点に追い付くと、なおも無死1,2塁の場面で4番・ロメロ選手の併殺の間に3塁走者が生還。オリックスが早くも試合をひっくり返す。

2回表、先頭のメヒア選手の19号ソロと、9番・源田選手の適時打で埼玉西武が勝ち越しに成功し、スコアを3対2とするが、3回裏からオリックス打線が猛攻を仕掛けた。先頭の若月選手と続く駿太選手が敵失で出塁し、1死1,2塁の好機で3番・吉田正選手がウルフ投手のシュートをフルスイングすると、右翼席へ一直線の10号逆転3ランとなる。ルーキーイヤーから、2年連続で2桁本塁打を到達した若き大砲の一振りでスコアを5対3とし、オリックスが再びリードを握る展開となった。

さらに5回裏にも、先頭の若月選手が四球を選び、続く駿太選手が犠打を決め、3番・吉田正選手の敬遠と4番・ロメロ選手の四球で2死満塁の好機が訪れると、5番・マレーロ選手が右中間を破る走者一掃の適時二塁打を放ち、この回オリックスが3点を追加した。

しかし、7回表、埼玉西武打線が意地を見せる。2死から代打・森選手が四球を選び、9番・源田選手が右前打で1,3塁の好機を作ると、代打・坂田選手が初球を捉えて、右中間席への今季1号3ランを放ち、5点差を一気に2点差まで縮めた。

またもや点の取り合いになるかと思われたが、オリックスは直後の7回裏、先頭の西野選手と3番・吉田正選手の連打と、5番・マレーロ選手の四球などで2死満塁の好機を迎えると、ここで7番・安達選手が走者一掃の適時三塁打を放って3点追加。スコアを11対6とし、再び埼玉西武を大きく突き放した。

5点リードで迎えた9回表は、守護神・平野選手が3人で試合を締めくくり、試合は11対6でオリックスが勝利。今カード勝ち越しを決めた。終わってみれば7安打11得点という効率的な勝利となり、お立ち台に上がった吉田正選手はこの試合を「Amazing」と独特の表現で振り返った。これで埼玉西武は、今季京セラドーム大阪における最終戦。試合終了後には、選手全員がグラウンドに出てファンに向けて挨拶した。

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