大半のチームが残り試合30を切り、いよいよシーズンも終盤、9月の戦いに突入する。昨日楽天との直接対決を制し、リーグ2位に浮上した埼玉西武は今季ここまで8勝を挙げている野上投手が先発。先週のメットライフドームでのオリックス戦では、6回を無失点に抑える好投を見せており、今日の投球にも期待がかかる。
対するオリックスは、今日から3カード連続で上位チームとの戦いに臨む。初戦をものにし流れに乗りたい今日は、ディクソン投手が先発。全く同じマッチアップとなった先週の試合では4回6失点で黒星を喫しているだけに、今日はその雪辱を晴らしたいところだ。
初回は両チーム無得点に終わり、迎えた2回裏、早くも試合が動く。先頭のロメロ選手が左前打で出塁すると、続く代打・小島選手が内野ゴロで、入れ替わって1塁走者に。その小島選手が盗塁に成功し得点圏に進むと、7番・中島選手が中前へ適時打を運び、オリックスが幸先良く1点を先制した。
昨日に続いて先制点を許す展開となった埼玉西武だが、今日も直後に反撃を開始する。1死から2番・森選手が安打で出塁すると、3番・浅村選手が死球を受け、1,2塁と好機を作る。すると、続く山川選手の適時打を皮切りに、8番・岡田選手までなんと5者連続の適時打が飛び出し、ディクソン投手を打ち崩す。一挙に5点を奪った埼玉西武が、逆転に成功した。
一転して追いかける展開となったオリックスは、4回裏、先頭の吉田正選手、4番・ロメロ選手の連打で無死1,2塁とし、続く小島選手の内野ゴロの間に走者を3塁まで進める。ここで、6番・T-岡田選手が犠飛を決め、点差を3点とした。
5回以降は両チームの投手陣が奮闘する。埼玉西武の先発・野上投手が7回を投げ切ると、8回裏はシュリッター投手がピンチを背負いながらも無失点に抑え、流れを渡さない。一方のオリックスも、3回途中から登板した大山投手から金田投手、小林投手とつなぎ、埼玉西武に追加点を許さず。5対3と埼玉西武が2点をリードしたまま、試合は9回へ突入する。
4回以降得点を挙げられていなかった埼玉西武は9回表、2死から3番・浅村選手が出塁し、打席には4番・山川選手。長打の欲しいこの場面で、山川選手はオリックスの5番手・近藤投手の内角への速球を振り抜き、打球はポールを越えて左翼席上段へ。頼れる4番の14号2ランで、埼玉西武が待望の追加点を奪った。
9回裏、マウンドに上がった埼玉西武・野田投手が、オリックス打線に対して安打を許さず無失点に抑えて試合を締めくくり、試合はそのまま7対2で埼玉西武が勝利した。
3回表の猛攻でディクソン投手を攻略した埼玉西武が、引き分けを挟んで3連勝となった。先発・野上投手は、7回を投げて被安打4、奪三振6、無四球、失点2の好投で今季9勝目。3試合連続で6得点以上を奪うなど、好調な打線がチームを引っ張る埼玉西武。2位浮上をきっかけに、ここから再び連勝街道に乗っていきたいところだ。
一方のオリックスは、5回以降の埼玉西武投手陣の前にわずか2安打と打線が沈黙。連勝とはならなかった。しかし、最終回に山川選手の本塁打を浴びたものの、救援陣が奮闘したのは好材料。連敗は避けたい明日はルーキー・山岡投手が先発する。先週、埼玉西武を相手に完封勝利を挙げている右腕の投球に期待したい。
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