「お株を奪う」打撃力で福岡ソフトバンクが勝ち抜き。下克上で日本シリーズ進出

パ・リーグ インサイト

2018.10.21(日) 16:30

福岡ソフトバンクホークス・工藤公康監督(C)PLM
福岡ソフトバンクホークス・工藤公康監督(C)PLM

 10月21日、メットライフドームで行われた「パーソル CS パ」ファイナルステージ第5戦は、6対5で福岡ソフトバンクが勝利。リーグ2位からの下克上で、2年連続の日本シリーズ進出を決めた。

 今日も先制したのは福岡ソフトバンクだった。1回表、先頭の上林選手が埼玉西武の先発・ウルフ投手の初球を捉えて二塁打とし、死球や内野安打で無死満塁となると、ここで4番・柳田選手が左中間へ走者一掃の適時二塁打。試合開始早々、福岡ソフトバンクが3点を先取した。

 早い段階で援護をもらった福岡ソフトバンク先発・高橋礼投手は、ボールを低めに集め、強力打線を相手に3回まで完全投球。対するウルフ投手は2回から立ち直ると、打たせて取るスタイルで追加点を許さない。5回表には3者連続三振を披露し、試合はテンポ良く進んでいく。

 3点を追い掛ける埼玉西武は5回裏、先頭の外崎選手から連打で無死1,3塁の好機を作ると、8番・森選手が「いい流れにのれて、しっかり自分のスイングができました」と語る反撃の適時打。また続くメヒア選手の併殺打の間に加点し、2対3と1点差に詰め寄った。

 直後の6回表、この回先頭の柳田選手がソロを放ってリードを広げるが、その裏、埼玉西武の3番・浅村選手も一発を放ち、両チームの点差は再び1点に。

 4対3という僅差で迎えた試合終盤。7回は両チーム無得点に終わるが、先に貴重な追加点を挙げたのは福岡ソフトバンクだった。1点リードの8回表、四球と野選などで2死1,2塁となると、埼玉西武の5番手・マーティン投手から、1番・上林選手が値千金の適時三塁打。リードを3点に広げる。

 痛い失点を喫した埼玉西武はその裏、浅村選手の内野ゴロの間に1点を返したものの、それ以上の反撃は叶わず。9回裏は福岡ソフトバンクの守護神・森投手を投入して逃げ切り、試合は6対5で福岡ソフトバンクが勝利した。

 この勝利により、リーグ2位の福岡ソフトバンクが「パーソル CS パ」ファイナルステージを4勝2敗で勝ち抜き、2年連続日本シリーズへの切符をもぎ取った。リーグ優勝を果たした埼玉西武は、1勝のアドバンテージを持って福岡ソフトバンクを迎え撃ったが、ファーストステージから上がってきた相手の勢いを止めることができなかった。

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