【侍U-23代表】オリックス山崎颯一郎、W杯開幕投手の大役果たす快投 “ディクソン直伝“カーブで南アを翻弄

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2018.10.20(土) 10:09

初戦先発の大役を任された山崎颯一郎※写真提供:Full-Count(写真:Getty Images)
初戦先発の大役を任された山崎颯一郎※写真提供:Full-Count(写真:Getty Images)

「いい意味で開き直れる投手」建山投手コーチの期待に応える好投

 野球の23歳以下の世界一を決める「第2回WBSC U-23ワールドカップ」が19日(日本時間20日)、コロンビアで開幕した。大会連覇を狙う野球日本代表「侍ジャパン」U-23代表はオープニングラウンドA組に入り、初戦で南アフリカと対戦。13-0で7回コールド勝ちを収め、白星スタートを切った。

 初戦先発の大役を任された山崎颯一郎投手(オリックス)が6回2安打5奪三振の好投。三塁を踏ませぬ危なげない投球で、見事に役割を果たした。

「立ち上がりは緊張したが、冷静に投げられ、その後、いいリズムでいけた。直球で結構押せたので、早めにカウントを取ってカーブとかで三振が取れてよかった。とりあえずチームが勝ててよかった」

 プロ2年目の今季も1軍登板はならなかったが、2軍で1年間先発ローテを守り、20試合5勝7敗、防御率4.66の成績でウエスタン・リーグ最多の100回1/3に登板。規定投球回数に達し「投げるスタミナがついた」ことが大きな自信となっていた。

 建山義紀投手コーチも「緊張しても、いい意味で開き直れる投手なので初戦に向いている」と話していた190センチと長身の山崎。今季シーズン途中に同じ長身のチームメート、ディクソンから教わったという大きく縦に割れるナックルカーブが国際大会の舞台で生きた。それまでもカーブは投げていたが「制球が定まらず、直球頼りになってしまい、その直球を狙われて打たれていた」といい「来年に生かせるような手応えはある」という今季の成長が、異国の地でも大きな強みとなった。

 南アフリカは、アフリカ出身選手として初めてメジャーリーガーとなったギフト・ンゴエぺ内野手(ブルージェイズ)の弟で、チームの主将を務めるパイレーツ・ルーキーリーグ所属のビクター・ンゴエぺ内野手を除き、全選手が国内のアマチュアチームでプレー。ンゴエぺは前日18日の会見で「兄が(メジャー球団と)サインした時、僕はまだ11歳だったが、とても幸せだったことを覚えている。彼の成功は南アフリカの子供たちにとって大きな希望になった。南アフリカの野球は成長してきている」と話していたが、そのンゴエぺも3打数無安打。好投した山崎を前に、力の差は歴然だった。

記事提供:Full-Count

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