いよいよ17日から「パーソル CS パ」ファイナルステージがスタートする。

　2007年から始まった同シリーズだが、過去の傾向を見ると、どちらのステージでも初戦に勝利した球団がかなりの確率で日本シリーズ進出を決めている。2007年から2016年までの10年間は、初戦を制した球団が100パーセントの確率で日本シリーズへと駒を進めた。

　今季の埼玉西武と同じようにリーグトップの得点力を誇った球団を見てみると、2008年の埼玉西武が4勝2敗、2009年の北海道日本ハムが4勝1敗、2014年の福岡ソフトバンクが4勝3敗、2015年の福岡ソフトバンクは4勝0敗だった。攻撃力が武器の埼玉西武には、吉兆と言えるデータだ。

　“下剋上"を目指す2位以下の球団はというと、3位から日本シリーズの舞台に駆け上がった千葉ロッテも、福岡ソフトバンクとのファイナルステージ第1戦に、当時のエース・成瀬善久の完投で3−1で勝利した。その後、千葉ロッテは第2戦と第3戦に敗れ、福岡ソフトバンクに王手をかけられたが、3連勝で日本シリーズへの切符をつかんだ。

　昨年は福岡ソフトバンクが東北楽天にいきなり連敗したが、ファイナル第1戦に勝利した球団が約90パーセントの確率で日本シリーズ進出を決めている。

　埼玉西武は第1戦に菊池雄星投手、福岡ソフトバンクはバンデンハーク投手が先発する。エースがチームに勝利を呼び込み、埼玉西武が10年ぶりにCSを制すのか…。それとも、福岡ソフトバンクが下剋上を起こすのか…。過去のデータを踏まえても、やはり“第1戦"がカギを握りそうだ。

【クライマックスシリーズファイナルステージ】
■2007年
日(1位) ○●○●○ ロ(2位)

■2008年
西(1位) ☆○●●○○ 日(3位)

■2009年
日(1位) ☆○○●○ 楽(2位)

■2010年
ロ(3位) ★○●●○○○ ソ(1位)

■2011年
ソ(1位) ☆○○○ 西(3位)

■2012年
日(1位) ☆○○○ ソ(3位)

■2013年
楽(1位) ☆○●○○ ロ(3位)

■2014年
ソ(1位) ☆○●●○●○ 日(3位)

■2015年
ソ(1位) ☆○○○ ロ(3位)

■2016年
日(1位) ☆○●○●○ ソ(2位)

■2017年
ソ(1位) ☆●●○○○ 楽(3位)

※☆★はアドバンテージ
※()は順位
※西…埼玉西武、ソ…福岡ソフトバンク、日…北海道日本ハム、ロ…ロッテ、楽…東北楽天